ミルクジャポンブログ記事

東大であつくなる。

2013年1月23日:ミルクジャポンブログ(2012年4月〜2016年9月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

ミルクジャポンブログに約4年間の連載。テーマはお出かけ。

あけましておめでとうございます。

新年の挨拶までのろのろペースの当blog、先が思いやられますが、やる気は人一倍です♡

今年もどうぞよろしくお願いします。

 

さて、新年一発目のおはなしは「東大でワークショップ」です。

最近はキッズ向けのワークショップがかなり充実してますよね。

週末はどれにいこうか、迷っちゃう!

迷った末に出かけたら、会場のあまりの人混みに、面食らったむすこ(a.k.a 人見知り)から「あそこにはいけない」と入り口でNGくらうことも1度や2度ではないわたしです。

ですが、何でもいいから好きなことの芽を見つけてほしいな〜、という想いのもと、懲りずにいろんなワークショップに参加しています。

baby toiも開催する側のこともあるので、ほかのワークショップに参加させていただくのは何より、とっても勉強になりますし。

今回参加したのは、CANVAS主催のキッズクリエイティブ研究所「こどもだけのミュージアムーもの・素材・道具展ー」です。

 

この日はなんと東京で初めての大雪!

はしゃぐむすこを、牛追いのようにうしろから追い立てながら(前に進まないから)長靴はいて出かけました。

ところどころで雪合戦をしながらススメ〜!

 

 

やっと到着!あの「東大赤門」もこのとおり雪まみれ。

 

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ふりしきる雪から逃げるようにして、東大の福武ホール(安藤忠雄建築)に入ると、ひろびろとした空間が広がっています。

 

その名の通り「こどもだけのミュージアム」

会場であるガラス張りのラーニングスタジオはとても贅沢な空間。

と、そこで「こどもだけ、集まってくださーい」と集合がかかります。

そう「こどもだけのミュージアム」という名の通り、ファシリテーターさんと呼ばれるスタッフ以外の「おとな」はこのスタジオ内に入れないのです!

ド、ドキドキ・・・

数々のワークショップを「ひとがおおい」「しらないばしょだからこわい」と門前で拒んできたむすこ。

どうなることかしら・・・と見守っていると。

 

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お、こども達の列に混じって、つらつらと一緒に入っていく!
中のたくさんの素材を発見して、にこにこしている!
第一関門クリアです。

 

今回のワークショップは、たーーーくさんの素材をまず見学→その中から好きなものを選ぶ→つくりたいものを作る。という自由な流れ。

その自由さがよかったのか、むすこはひとりでどんどん素材を選びだした。
気になるものを手にとって、う〜ん、と考えたり、匂いをクンクンかいだりしている。

素材は紙、布、ゴム、木、プラスチック、ひも、糸、テープなどなど、全部で100種類以上!

 

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おとなでも見てるだけでワクワクします。

 

ファシリテーターさんは、やさしく声がけはしてくれるけど、今回はあえてこども達が作っている作品に口を出したり手伝ったりはしない方針。

なので、こどもらが時に本当にぼーっとしてる時はぼーっとしてて、こっちが不安になるくらいだけれど「それがいい。実はそういう時間も大切」とのこと。

こういう時こそ「そんな風に、ものごとを俯瞰しているとき=こどもたちは高次の創造性を発揮している時間かもしれません」ということらしい。

うちの子は、たまに「え…?たましい、ぬけて…る?」ってくらいぼーーっとする時があるので、そういわれるとなんか、ホッとします。

家で「ぼーー」としてても

「早くしなさい!はやくはやく」と急かしたりせずに

「ああ、今、高次の創造性を発揮しているんだよなあ」と思えばいいのかも。。

 

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注)ぼーっとしてるのではなく、高次の創造性を発揮中。

 

ひとりで創作して行く姿をガラス越しに

これまでどちらかというと「工作」には消極的だったむすこが、好きなものを選んで、ひとりでどんどん創作していく姿をガラス越しに眺めていると、なんだか目頭があつくなってくる。

一方、むすこも興奮して熱くなってきたのか、赤いほっぺで2時間近く集中して好きなものを作っていました。

作っているのは、発砲スチロールの立方体に厚紙をはりつけ、屋根の上に畳素材のベッドをくっつけたトラック?らしきものという相当、謎な物体だけど、それでいいのだ。

そうやって沢山のこどもらがそれぞれ、いま興味のあるものを一所懸命作りあげているという環境や、100種類以上の質感や形が違う素材、おとなが手出しせずに見守る空間と時間、というものはなかなか家庭では用意できなかったりするものばかり。

だから、こういうワークショップっていろんな発見があるんだなあ、と思った次第です。

親子で良い体験をさせていただきました。

 

今回は初めての参加だったので、心配性のわたしは、ガラス越しにむすこの動線にあわせて動物園のトラ並みにウロウロしてしまったのだけれど、次回からは落ち着いて座って見守りたいものです。余裕でカフェラテなんかを飲みながら。

 

キッズクリエイティブ研究所のワークショップ情報はこちら
同じくCANVAS主催の、毎年6万人以上(!)が来場する日本最大のワークショップのお祭りワークショップコレクションが3月に開催されます。
これはとにかくすごい出展者数なので、ワークショップいろいろやってみたい!というキッズにはちょうど良いかもしれません。(昨年はbaby toiも参加させていただきましたよ)

 

ワークショップで熱くなって、冬の寒さをふっとばそう!