こんにちは。
このブログをはじめてから、各界から「楽しみにしてるよ!」といううれしいリアクションをいただきました。ありがとうございます。ちなみにプレッシャーには弱いタイプです。
あと各界などと、かっこつけましたが主に親族です。あやまります。
さて、今日は美術館での思わぬ出来事についてお話させてください。
六本木アートナイトに子連れで
わたしのオススメ美術館のひとつに六本木・ミッドタウンにある国立新美術館があります。
ミッドタウンから徒歩5分ほどのところに突如現れるガラス張りのうねうねっとした波のかたちの建物ですね。
ここは日本で5館目の国立美術館で、黒川紀章さんの最後の美術館作品だそうですよ。(wiki情報)
メディア芸術祭なんかの会場にもなっていることからなんとなく行く機会が多くて、先月末もいってきました六本木アートナイト!
蓮沼執太さんの「タイム」というライブ作品のショートバージョンがエントランスロビーで開催されるというのではりきって出かけました。
子連れお出かけは早め早め行動がキモですもんね。
(噴水をみつけて)「おみずだー!はいってもいい?」(落ちてるゴミを拾って)「なんかみつけた!」(道いく高級車を指差し)「あのくるま!かっこいいくるまのりたいなー」(焼肉屋の看板をみて)「おにくたべたいなー」(頭上のヘリの音に気がつき)「へりこぷたー!(そこから連想して)ぐーちょきぱーでぐーちょきぱーでなにつくろーみぎてがパーでひだりがグーでへりこぷたー」(以下、延々)
・・・といった具合に、だだ漏れの好奇心による遅延が発生するからです。
人や車も多いしなるべくこちらも急ぎたいので
「ほんとだ〜ヘリコプタだね〜(棒読み&白目)」
と軽くあしらいつつ急かしますが大人だけなら5分で到着するところも、子連れだと30分!ということもザラにあります。
郵便配達屋は、突然やってくる
そんなこんなでやっと到着。
早め行動が幸いして、まだそんなに混んでいなかったのでわたしたちは最前列に座ることができました。
蓮沼執太さんの「タイム」は音楽と、詩と、ダンスが同列に並べられた空間の中それぞれの個性を発揮しながら、時間の経過と共に絶妙に絡み合っていくポエティックな作品。
パフォーマーは何人かいるが、中でも木下美紗都さんの声がハッとするぐらい魅力的で独特の存在感を放っている。それはまるで・・・
「ゆうびんやさんでーす」
おわわ、むすこの集中力きれてるし。
作品の世界観にうっとりしてるわたしを尻目にむすこは観客全員に配られたリーフレットを折り畳んで郵便屋さんごっこを始めてしまった。
しかもむすこは地声がとっても大きいのです。
人が行き交うにぎやかなロビーで開催されているとはいえ、言葉と音楽の掛け合いがあるとても緻密な作品ゆえに、元気いっぱいのこどもがゆうびんやさんごっこをしてる声が響くと困ったことになる。
どうにかして静かにさせねば
わたしは焦りはじめました。
いつもならその時点ですぐに外に出るんだけどその場を離れようにも、よりによってステージ奥の逃げ場のない場所に座ってしまったわたしたち。出るにはステージを横切らねばならないのだった。(ちなみに子連れのライブや演劇鑑賞はグズッたらすぐ出れるように出口に近い席や逃げ場のある席に座るのが鉄則)
しまった油断した!
怒って無理にやめさせたらさらに事態を悪化させそうだし。
口封じの為の甘いものは先ほど全部なくなり、にっちもさっちも弾切れ状態。
どうしよう・・・
いやな汗がじんわりとふきだしてきた。
後編へ続きます。