その後のこと。

インフルエンザで外出禁止中の間にもレンは1歳3ヶ月になりました。

ものすごい量の鼻水を垂らし続けている以外はすこぶる元気だった彼も一昨日、ふたたび39度1分まで熱があがってぐったりしていたけれどまたもやタミフルで復活。

それから1日経って、食欲は普段ほどじゃないけれどニコニコしてゴキゲンないつものレンに戻ったのだった。

春はもうそこまで、来ているようです。

それにしてもタミフルをヨーグルトに混ぜて、素知らぬ顔で食べさせている最中、突然しかめ面になって「おぬし、何かまぜたであろう」というような目でわたしを無言できっとにらむ時が幾度となくあったがあれには本当に肝を冷やした。

そこからは口を真一文字に結んで、頑なに口にしようとはしないからだ。

「いかに悟られずに薬を飲ますか」が今回の課題でありました。

ウンポコさんが友人の告別式のため、名古屋にいっている間のこと。

夜中にどうにも目が冴えて眠れず、顔を洗おうとして洗面所に行ったら何かの拍子に（もともと古くて立て付けが悪いせいで）洗面台に付いているちいさな扉がパカン！と開いて突然ウンポコさんの鼻毛カッターが飛び出しコロン、と床に落ちた。

「彼の身に何かあったのでは・・・！！」

と妙な胸騒ぎがして生きた心地がしなかった。

今から考えると、鼻毛カッターである。

そんなシリアスな局面には全く向かない小道具ではある。

翌日、ウンポコさんは普通に戻って来た。

鼻毛カッターの話をすると

「ああ、ちょうどその時間、ビールをこぼして友達に怒られていたんだよなぁ」

などと呑気に言っていた。

わたしの胸騒ぎはあてにならないようです。