週末、用事があってウンポコさんにレンを任せて出かけた。
その間、わたしたちの住むマンションではガレージセールが開催されたらしい。どうやら隣人ナターシャの発案らしく掲示板に「明らかに外人の書いた日本語」って感じの字で「明日、てんき良かたらガレージセールします。」と書いてあった。
そういえば先日から彼女はずっと
「昔シタコトアルノヨ、ガレージセール、オモシロイヨ!」
と言っていた。
「えー、でもお客さん来るのかな?普通のマンションだし。。」
と聞くと
「来ルヨ!前ハ、変ナ外人ガ呼ビ込ミシテタヨ」
などと楽しそうに話していたのだ。
何だかとってもおもしろそう!いいな~。
と、わたしは後ろ髪を引かれながら出かけたのだった。
帰宅し、ワクワクしながら話を聞いたところどうやらそのガレージセールはウンポコさんいわく「めっちゃシュールだった」とのこと。
まず呼び込みをしていたのはナターシャ(え?変な外人て・・・)本人らしく、そこで連れて来たお客さんを、昼間から外でビールを飲み続けベロベロに酔っぱらった大家さんが(もちろん本人もはりきって出品中)「こんなもん誰が買うんだよ」などと言いながら追い払っていたらしい。
そんな大家さんの出した一番の目玉商品は「ハワイの家、売ります」だったらしい。
そして、そもそもこのガレージセールの発案者であるナターシャ自身は「売リタイモノ沢山アルヨ!」と呼び込み役まで買って出たくせに実際、お客さんが来てナターシャの売り物を物色し
「かわいー!これいくらですか?」
などと質問したとたん
「・・・ヤッパリ・・・売リタクナイ。
コレ、ロシアカラ持ッテキタ大事ナ物・・・」
と衝撃の心変わり。
このワケのわからなさにお客さんもタジタジである。
結果、そこに残ったのはナターシャと酔っぱらった大家さんと赤ん坊(レン)だけだったという。
そしてその模様をちょっと離れた場所から撮影するウンポコさん。
変な外人に呼び込まれて来たお客さんが、いざガレージセール会場にやってくると酔っぱらった大家さんに「こんなもんガラクタだ!」と追い返され、それでもめげずに物色していたら挙げ句の果てには「ヤッパリ売リタクナイ」などと断られ・・・
楽しいガレージセールの模様を想像しながら帰って来たわたしもこの何ともコメントしにくい写真を見て衝撃を受けた。
そりゃ全員帰るわ!