今年も熱狂のうちに終わりました、Maker Faire Tokyo2019!
出展4年目。
ピカピカの1年生から、ちょっぴり毛が生えた?存在となったバブバブちゃんロボットから、レポートをお届けします。
と、その前に「Maker Faireってなあに?」というお友達のために、簡単に解説しよう。
Maker Faireとは?
「自分が作った作品を発表し合う場所、学んだことをシェアする場所」というコンセプトのもと、モノづくりやDIYを得意とする作り手や企業が集まる、株式会社オライリー・ジャパンさん主催のイベントです。
会場には、AIやVR、ロボット、3Dプリンターといった最新のテクノロジーを用いて作られた作品の展示はもちろん、ハンダ付けやプログラミングなどが体験できるワークショップなど、子供から大人まで楽しめるブースが盛りだくさんです!
(以上、とてもわかりやすかったのでNintendoさんのサイトからまるっと引用。Nintendo Laboのブース、息子が釘付けでした。)
去年の様子や、見どころはこちらから。
バブバブちゃん、進化する
今年のバブバブちゃんロボットは、ちょっとちがうぞ。
何と言っても「めっちゃ喋る」。
お友達の名前を記憶したり「どこから来たの?」「今日のお昼ごはん、何食べた?」など、簡単なコミュニケーションなら、お手のもの。
決まったフレーズしか喋らなかった去年と比べると、ものすごい技術革新!
赤ちゃんが、IT企業のインターンとして週3日ほど働き出すぐらいの進歩である。
ビバ!テクノロジー、ハロー!AI。
・・・と言いたいところだけど、タネ明かしをすると、こういうことです。
バブバブちゃんロボットの後方にある、ついたてで隠したMCブースからめっちゃ喋ってます。
MCの顔をPCのカメラで認識させ、実際の人の顔の表情に合わせてキャラクターが口をパクパクしたり、表情をくるくる変えたりします。
この仕組みって、何かを思い出しませんか?
そう、ディズニーランドの大人気アトラクション・タートルトークや、サンリオピューロランドのぐでたまTHEムービーショー 。
今回のバブバブちゃんは、これらと一緒なのです!
いや待て、ごめんなさい嘘つきました。
「一緒にしたかった」「目指したかった」というのが事実です。
あの大人気アトラクションの裏には、プロの脚本家さんをはじめ、話術の優れた声優さんやお笑い芸人さんがいて、すごく上質な客いじりをしているから楽しめるんですよね。
完璧なテクニカルサポートの元に。
一方、バブバブちゃんの裏側は、ズブの素人集団。
「MC担当」には小学生まで混じっているという、危うさ。
さらに、テクニカル部分もなかなかに危うい。
目があったあの瞬間、忘れない
間にかましているボイスチェンジャーが機能せず「かわいいバブバブちゃん/3才」の設定なのに、43才の女性スタッフ(私のこと)が、ほぼ地声でやらされる回もあった。
人間、追い詰められたら何でもできる。
おばさんが声をやってる、愛されキャラといえば=ドラえもん(feat.大山のぶ代先生時代)!
それが脳裏に浮かび、ドラえもんを意識してしゃべっているのがまた、痛々しさを加速させるのだった。
ついたてで隠したMCブースからマイクで喋っていたのが、隠し方が甘いのか、これがまたバレバレ!
幼児〜小学1年生ぐらいまでの子は「本当にバブバブちゃんがしゃべってる!」と信じてくれていた(と、思わせて。かりそめでも)けれど、それ以上の子ども〜大人は、平気でついたての後ろまでやって来て
「ふーん、こうなってるんだ。」などと、ニヤニヤしながら覗き込んでくるのでした。
慣れない大山のぶ代を意識して、必死でしゃべっているところを見ず知らずの人たちに見学されるその恥ずかしさ。想像してほしい。
しかし、悪いことばかりでもない。
本体についてるマイクの性能が悪く、お子さんのお名前を聞いてもうまく聞き取れないことがあった。
「ん?あかりちゃん?あけみちゃん?どっちかな?」
焦って、MCブースから何度も聞き返していたところ。
その子のおばあちゃんが、しびれを切らしたようにバブバブちゃん後方のMCブースまでトコトコ歩いてやってきて
「あ・す・か、です。」と、ついたて越しに、にこやかに教えてくれたことがあった。
まるで「まだ、やってる?」と赤のれんをチラッとめくって、店内をのぞいてくるほろ酔いのお客のように。
「・・・えっと、ハ、ハイ!すみません///////」
なんだろう。
すごく照れたよね。
そして、こういうロボット越しのコミュニケーションて、もしかして新しいんじゃ・・・?って思ったよね。
それでもやっぱり、コミュニケーションは楽しい。
トークに関しても、課題が残る。
相手が言ってることをうまく引き出しつつ、ミッション【うちわをパタパタと仰いで、風を送ってもらう→センサーが反応してゲージが上がる→バブバブちゃんスイッチON!バルーンが頭から吹き出す】をクリアしなければいけないのだが、ミッション中心になってしまい、思うようにトークが楽しめない。
エンターテインメントにも会話にも余裕が大事。という反省は、普段の生活にも生かしたいと思いました。
それでも、コミュニケーションって、楽しい!!
と、思わせてくれる瞬間が何度もあった。
自分の名前を呼ばれて、びっくりするお友達や、積極的に話しかけてくれるお友達。
「このロボット、反応する!」とわかった途端に歌を聴かせてくれたり、なぞなぞを出してきたり。
こどもの反応はいつだって思った通りじゃなくて、一筋縄ではいかないけれど、そこがまたとてもいい。
中には、驚きのあまり泣き出しちゃうお友達も(ごめんね)いて、いとしさが止まらない。
バブバブちゃんロボットのところに遊びに来てくれたたくさんの子どもたちのおかげで、学びの多い2日間でした。
おまけ①
新しい試み、バブツアー
babytoiは昨年末、4才から通えるアート教室をスタートしました。
その名も「オーダーメイドのアートスクール・アートデザインラボ」。
今回は、そこで一緒にアートを学んでいる子どもたちを集めて初のバブバブ「ガイドツアー」を開催しました!
なんで、そんなツアーをやろうと思ったのか?・・・
それは、ズバリ。
本気でものづくりをしている、大人たちに会わせたかったから!
ものづくりにこんなにも真摯にまっすぐ向き合っている、大人がいるよ。
「つくる」ってこんなに楽しいことなんだ。
ってことを見て、触れて、感じてもらいたかったのです。
もちろん、会場には大人だけではなく「ヤングメイカー」と呼ばれている小・中学生〜高校生の若手クリエイターもたくさんいたので、大きな刺激をもらえたはず。
ここ数年、出展させてもらってる中で「続けてよかった!」と思える醍醐味のひとつといえば。
親に連れられて来ていた小さな子どもが大きくなって、一人前のメイカーになっていく姿を見せてもらえること。
本当に立ち居振る舞いもしっかりしてて、自分よりも小さな子が楽しめるような工夫を考えてくれるその姿は、頼もしさを超えて、感動すら覚えるのでした。
見学したみんなも、荒削りでもいい。たくましいメイカーになるんだぞ。
主に子ども向け展示のブースにたくさんお世話になりました!
丁寧に説明してくださったメイカーのみなさま、ありがとうございました。
おまけ②
昨年に引き続き、 baby toiプロデュースのAR赤ちゃん休憩室、今年もやりました。
涼しくて、快適な休憩室。
オムツ替えや授乳が必要なベビーはもちろん、疲れたパパママも歓迎!
期間中は、幅広い世代のみなさんが遊びにきてくれました。
ここで遊んでいる赤ちゃんも、未来のメイカー!
どんなものを作って、どんな風に見せてくれるんだろう?と思うとワクワクしますね。
それでは、また来年、お会いしましょう!!
さらに成長したバブバブちゃんと、ここで。
来年は、空飛んで上空からハロー!するぐらいの飛躍を見せたいバブよ。