ミルクジャポンブログ記事

夏休みだよ!アート・ミー!

2015年8月11日:ミルクジャポンブログ(2012年4月〜2016年9月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

ミルクジャポンブログに約4年間の連載。テーマはお出かけ。

 

あー、夏休み♪

みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。

 

わたしは暑さのせいで、ゴハンを作る気力がどこかに隠れんぼしちゃってるのに、ふくよかな子どもたちに「ごはん!ごはん!」と背中を追い回されて、時折白目になっていますよ。

「今のわたしの夢」は、居酒屋で、友達とサシ飲みで「なんかさ〜」とか言いながら、安いホッケなんかをダラダラとつまみたいのです。

夏の疲れのせいか、夢が極端にスケールダウンしてる感は否めませんが。

みなさまは、どんな夢を持っていますか?

 

こないだ、通りすがりの3才ぐらいの男の子に突然

「ピスタチオ?」って聞かれました。

えっと、なんで?

わたし、そんな高い頻度で白目になってた?

それってどうなの?イチ主婦として?

 

さて、ここ何年かで、キッズ向けの夏休みのアートイベントが恒例になってきましたね。どれにいこう?と迷っちゃうぐらい、あちらもこちらも、目白押しです。

そ・こ・で

これ行っといたら間違いないアートイベント、独断と偏見のBEST3を発表しまーす!!

ただし、かなりの頻度で白目になってるイチ主婦目線なので、クレーム等はお断りです♡

 

 

間違いないアートイベント、独断と偏見のBEST3

3位

しくみのひみつ、アイデアのかたち

 

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これは、むすこ1歳の頃からほぼ7年間、毎年欠かさず行ってるICCのキッズプログラムなので、ハッキリ言います。

3位っていうのは、ちょっとバイアスかかってます。

あと「みんながみんな(0才から小学生まで)楽しめるか?」というと、ちょっと違うかもしんない。

 

でもね、まぁ聞いてよ。まぁまぁ座ってよ。

あ、生ひとつ追加で。(炙りスルメのマヨネーズに七味をかけながら)

 

世の中、メディア・アートのことを「魔法の〇〇」とか「ふしぎな〇〇」とか「〇〇の遊園地」とか言いすぎてやしませんか?

メディア・アート=スクリーンの中で塗り絵した魚が泳ぎだすもの。とかって思ってませんか。

思ってねーよ、という声もありましょうが、わたしはそこでひとつモノ申したい。

 

「で、なんなの?」と。

 

塗り絵した魚が泳ぎだして、それから?どうしたの?なんでそれ考えたの?もともと誰が考えたの?意味とかあるの?うちの子、〇〇の遊園地の入り口から出口まで30分で出てきたけど入場料1,200えん…?

 

・・・と、関係ないことまでドサクサにまぎれて疑問視しましたが「そもそものこと」を知るのに、ICCって、とっても良い場所だと思うのです。

なぜなら、ここがキッズ向けのメディア・アートを展示する場所としてはかなりの「先駆け的存在」だから。

 

今回のキッズ・プログラム自体は結構あっさり系が多いですが、何度か見ているうちに味わいが深くなる作品があります。

わたしのオススメはこちら。

 

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重田祐介〈イデアの広場〉

暗い部屋の中央に置かれた、ページがすべて真っ白の絵本たち。

それらのひとつを開いて、部屋の中を歩きだしたとたん、本の中にするするっと物語が降りてきます。

「降りてくる」という表現がぴったりくる、ポエティックで夏らしい素敵な作品!

 

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そして・・・驚くべきことにICC、このキッズ・プログラムも常設展もなんと。

「無料」です。

 

ちなみに、常設展のオススメは超有名ですが、グレゴリー・バーサミアンの「ジャグラー」です。

超かっこいいので、これだけでも観る価値ありですよ。

メディア・アートの歴史も知れて、涼しいし、キッズにも優しいし、無料・・・

チェックしておいて損はありませんよっ!8/30(日)まで。

 

 

間違いないアートイベント、独断と偏見のBEST3

2位

動きのカガク展

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これは、文句なしの2位です。

タイトルの感じから、前回のと似た展示かな?と思いきや、夏休み期間中に開催(9/27まで)ということもあるのか、とにかく体験ものが目白押しです。

「動き」にスポットをあてた展示なので、どっちかというと男子向けかもしれませんが、好奇心いっぱいの女の子も夢中になれそう♡

オススメ作品は、何といってもこれ!

 

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クワクボリョウタ〈LOST♯13〉

2010年のメディア芸術祭でアート部門優秀賞をとった「10番目の感傷(点・線・面)」で観る者全ての感情を揺さぶりまくり、圧倒的トリコ仕掛けにしたこの、世界観。

LEDライトを搭載した鉄道模型と日用雑貨の数々が、こんなにも胸に迫ってくるとは誰が想像したでしょうか。わたしも初めて観たときは、震えました。

 

今回の作品は「10番目の感傷」と手法は同じですが、LOSTと名前のつくLOSTシリーズは、展示のたびに新たなモノと構成で作る作品とのことで、基本的に再展示はしないそうです。♯13は新作。

 

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なつかしい。痛みだわ。ずっとまえに。忘れていた。でもあなたを。観たとき。じーかーんーだーけー。あともどーりーしたの。

 

観る人それぞれなんでしょうが、わたしはそんな気持ちになりました。
親子で大好きな作品(むすこはこの作品展示室にほぼ入り浸り)です!

他の展示も、司令塔になれちゃうやつとか、ボールを浮かせちゃうやつとか(急に雑な紹介でスイマセン)驚きにあふれた作品がいっぱいでオススメ!

 

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21_21DESIGN SIGHTの「来たらここで写真撮ってね」という感じが、結構好きです。

 

 

間違いないアートイベント、独断と偏見のBEST3

1位

ワークショップコレクションin渋谷

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堂々の1位は、ワークショップコレクション、略してワーコレです。

今年で11年目にあたる、この「元祖・ワークショップの祭典」ともいえるお祭りは、100以上のワークショップが集まっており、1日いればとっても濃い体験があれこれできるイベントです。

これまで慶応義塾大学や青山学院大学など、大学のキャンバスで開催されてきたワーコレですが、今回は取り壊しが決まっているオフィス・ビル2棟がメイン会場となるそうで、壁や床が子どもたちの為に解放される!とのこと。

フリーダムで、おもしろいことになりそうですね〜。

 

ちょっと今回、会場の勝手がこれまでとまったく違うので、予想つかないこともありそうですが、基本「かなり混む」ということを念頭に置いておくと良さそうです。

人気のワークショップは、90分待ち!?ディズニーランドかよ!?というくらい並んだりします。

 

対策は以下をチェック!
① 公式サイトをチェックして「どのワークショップに参加したいか」を事前に子どもと話し合う。
② 当日、MAP付きプログラムを入手し、チェックしたワークショップに印をつける。
③ 材料費が100〜500円かかるワークショップもあるので、小銭を用意する。
④ 迷子になった時の待ち合わせ場所、連絡方法を決めておく。(もし本当に迷子になった時は、黄色帽子のスタッフさん達が親切に保護してくれます←過去2回迷子経験者)
⑤ 待ち時間に時間をつぶせるモノとか、小腹を満たせるオニギリやオヤツを用意していく。

 

といった感じでしょうか。

そうです、③以外、ほぼディズニーランドに行く時と同じ心構えでお願いします。
開催日は8月29日・30日。

2学期へのカウントダウンが始まっている小学生のみんなの、ちょっとブルーな気持ちを吹き飛ばしてくれるかも?

ミッキーマウスはいませんが、新しいワクワク体験が待っているはず♡

 

まだまだ、夏は続きます!エンジョーイ!

居酒屋ダラダラ飲みの夢も、わたしはあきらめない!