ミルクジャポンブログ記事

縮む子宮、素晴らしき立ち会い、そしてイノキ。

2013年10月2日:ミルクジャポンブログ(2012年4月〜2016年9月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

ミルクジャポンブログに約4年間の連載。テーマはお出かけ。

 

いや〜、ついに。ついに、産まれました!

3500グラム、ラージサイズのおんなのこでした。

3時間の安産だったので、世の中的には「スピード産だね」なんて言われますが

いやはや。当たり前のこと言いますけど、これがまー、痛かった。

 

出産は2度目ですが、2度目っていっても余裕や慣れなんて一切なく、すべてがはじめてのようにおっかなびっくりでした。5回ぐらい経験したら、もうちょっとベテランになれるんでしょうか。

 

たとえば後陣痛。

 

経産婦は出産直後、急速な子宮の収縮を感じやすく(その代わり子宮の回復も早いとか)それにともなう痛み=後陣痛があるってウワサには聞いてたけど、まさか、こんなに痛いなんて。

 

おっきいのがやっとのことで出て、ふ〜、おわった…という安堵もつかの間

「つうか、産み終わってんのに、なんでこんなに痛いんじゃい!」

って思ったもの。

思っただけじゃなくて実際に口に出してたみたいで、助産師さんが

「痛いよね〜、しかもこれから授乳のたびに痛いんだから、参っちゃうよね〜」

ってなんか気軽な感じで答えてくれたんだけど

その時は、まだわからなかった。

え?なんで授乳のたびに痛いの?赤ちゃんがお腹の上に乗るからかな?

でもお腹切ったわけじゃないのにな…って思ってた。

 

そしたら、その後からはじまった授乳のたびに

「いま授乳中?オッケー、じゃ伸びきった子宮も縮ませとくわ!」

的な信号が脳から出て、きゅ〜〜〜とホントに子宮が縮むのだ。

「子宮、縮んでる、なう」

って、だいぶ前にすでにブームが去った「なう」をはばかりなく使ってしまうぐらいに「あ、今、縮んでる!」というのがすごくよく分かる感じ。

これが自然と「いた…たたたた」と口走ってしまうくらいにチクチクと痛いのです。(産後3日くらいで治まりました)

他にも痛いことがいろいろあって・・・

痛い話ばっかりで申し訳ないけど、もう、痛みの祭典。痛みのエレクトリカルパレード。

何度体験しても、いろんな種類の痛みが次から次へと訪れる、それが出産。

 

 

でも、赤ちゃんはかわいい。

いくらラージサイズでも、顔がお肉で完全な四角になってても、かわいい。

その寝顔や、握り返してくる小さな手、つくりたてみたいなくちびる、声、すべてが祈りたくなるくらいにかわいい。

 

苦しかったことの数々はこの子に会うためのすべてだったんだな、と思うし、この子に会うためなら同じ痛みを何度、経験してもいいって言える。

むすこのときもそうだったけど、一目みた瞬間から、この子のためだったら何でもするって思える。

だから乗り越えられるんだなー、とあらためて思いました。

 

また今回、オットとむすこが立ち会ってくれて、特にむすこの立ち会いがすごーくよかったのです。

陣痛の間はわたしも余裕がなくて、陣痛室に着いた瞬間、そこまで付き添ってくれたばあば、オット、むすこに向かって

 

「はい、みんな!即解散!!」

 

などと、軍隊か?というくらいキッパリと言い放ったわたしですが(いや、これにも理由があって、痛がってる姿を長時間、見せたくなかったからで…照。でもその後、痛がってるどころか悶絶する姿を見せることになるワケだけど)実際にお産が進んでくると、最初はあくびしたり、なんかへらへらしてたむすこもぐっと真剣な顔つきになった。

クライマックスは後方でふるえるオットを差し置いて、前方にまわりばっちり「産まれる瞬間」まで見届けたむすこ。

 

このことで彼の中で「すごくだいじなもの」という意識がめばえたよう。

それから、赤ちゃんが泣くたびに誰より早く気がついて教えてくれたり、自ら抱っこして連れてこようとする。

産院での沐浴指導にも参加し、家でのお風呂も積極的に手伝ってくれる。

オチチを飲ませてるときは、隣にぴったりと寄り添って、自分は絵本を読んであげたりしている。

こちらがびっくりするくらい、彼の中で赤ちゃんのことが「自分事」になっているのだ。

かつて「ママのお腹にはごはんがはいってるんでしょ!」

と言い放っていたひとと、同じ人物だとは思えない・・・

 

 

多少、荒治療でしたが、やっぱり立ち会いはいいなー。と思いました。

ただ、あんまり頑張りすぎないように、むすこの気持ち優先で接していきたいと思ってますが。

 

ところで余談ですが、出産直後って「産後ハイ」って言葉もあるほど、興奮して眠れなかったり、喋り続けたりするひとがいるそうです。

今まで聞いた中で最強は、大企業でバリバリ働く有能な女史・Tさんの「『竹中直人の笑いながら怒るひと』になった」という話でした。

ちなみに1人目の時の、ビデオを見返すとわたしは

「試合後の亀田興毅」でした。

なんていうんだろう。テンションは高いけど、低い声&関西弁でゆっくり喋る感じが、もう亀田そのものというか・・・
今回の出産直後、うまれたてのムスメに話しかけるわたしを見てオットがひとこと言ったのは
 

「なんか、猪木っぽいね」

 

でした。・・・な、なんで毎回、格闘系?

ていうか、生死さまよう壮大なドラマ「出産」を目の当たりにして最初の感想が

「猪木っぽい」ってどゆこと?

まー、痛みと「闘う」という意味では格闘家という表現はあながち間違ってないかもしれませんが。

 

あなたの産後ハイはどんなのでしたか?

 

「わたしも猪木だったー!」とか「亀田だったー!」みたいなご意見、もちろん、そうでないご意見もお待ちしております。

というわけで、以上。

出産にまつわるエトセトラでした。

 

横から見るとムーミンです。

 

また元気にお出かけできるようになるまで、少し時間はかかるかもしれませんが今後は「女の子とお出かけしたいアートなスポット」

なんかにも注目して書いていきたい♡などと思っております。

 

元気があれば、なんでもできる。いけばわかるさ。

 

今後とも、むすことニューフェイスのむすめ、オット、そして猪木なわたしをどうぞよろしくお願いします。

 

 

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