妊娠・出産・育児日記

甘辛デイズの果て

2009年4月15日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

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レンの血液検査2回目。

前回の検査で鉄分の値だけ極端に悪かったので、1ヶ月後の今日、再検査。
あの日からほぼ毎日、アスリートを育てるような気持ちでレバーの甘辛煮を食べさせて来た。
いや、アスリートは甘辛煮なんて毎日食べないと思うけど。
とにかくこの1ヶ月は鉄分に追いつけ追い越せで過ごしてきたのだ。
どうやったら鉄を追い越せるのかもわからないままに、だ。
作るわたしもわたしだけど、レンもよく食べたと思う。
来る日も来る日も、甘辛煮。甘辛デイズ。
果たして。。。

 

眠くてゴキゲンナナメになってきた時にタイミング悪く検査だったので相当暴れたみたい。待合室で待っている間、かなりの泣き声と抵抗している悲鳴が聞こえて来て痛々しい。
わたしに似て声が大きいのもまた、いたたまれない。

 

数分後、死闘の末に看護婦さんがレンを抱っこして連れて来て、弱々しく
「・・・力持ちさんでした」
とぽつり言ったので、思わずぷっと笑ってしまいそうになった。分かりやすく看護婦さんの髪がみだれてボロボロだったからだ。
すいません、ありがとうございます~と謝りながらレンを見ると汗と涙で髪までぐっしょりで風呂上がりのようだった。
怒りと悲しみでゆでだこみたいになっていたけど、涙はとまっていたので
バナナを差し出すとおもむろにかぶりついていた。

 

かなり待ってから結果が出た。
レバーの甲斐あってか、数値はほぼ正常値でお医者さんに「この短期間でがんばりましたね!!」と褒められる。やった!

 

「ヘモグロビンの値は今一歩なのでもうちょっと経過をみましょう」
とも言われた。まぁわたしとしては薬を飲まずに食べ物だけで何とか回復できることが証明できたので、あとは続けるのみです。

 

それにしても。
ほんとに食べ物でどうにかなるんだなぁ。人間の体って毎日の食べ物でできてるんだなぁ。といまさらながらに感慨深く思った。