自転車の後ろにレンを乗せて、広尾のフランス大使館でやっているアートイベント・ノーマンズランドへ行ってきた。
解体前のフランス大使館旧庁舎(1957年ジョゼフ・ベルモン設計)に入る最後のチャンス!と書いてあったので何だか行かなくちゃ行けない気がしたのだ。「最後」とか「チャンス」って言葉に弱いのだ。にんげんだもの。
でも入り口でワクワクしながら並んでる最中に、出て来たばかりのおっさんが
「まー残してもしょうがないって建物だよね~取り壊されて当然、って感じ?」
などとしたり顔で話していたのが聞こえたので、なんだか興ざめだった。わたしと同じく並んでる人たちのテンションがぐっと下がった瞬間だった。
中に入って、その見知らぬおっさんの言わんとした事が何となく分かったけど、さり気ない壁画とかロッカーとか空調機とか蛇口とか窓枠は好みの渋いデザインで、解体してしまうなら欲しい!とすら思った。
実際貰ったらどうして良いかさっぱりわからずぼうっと立ち尽くしてしまいそうだけど、それでも失われるのは惜しいと思う。
ちなみにHPにも書いてある通り、建物はバリアフリーでない(エレベーターもない!)のでベビーカーの人は大変そうだった。
昔の建物ってかっこいいけど圧倒的にこういう所がなってないのだ。
iPhoneの地図とにらめっこしながら止まり止まり行ったけど、自転車だと広尾までホントにあっという間だった。
この調子ならもっと遠くへいけるかも。(イメージ:浅草、上野、横浜etc)
あたたかくなったら、お弁当を持って遠くへいきたい。
春が待ち遠しいこのごろです。
左上から時計回りにフランス大使館の素敵な窓枠、空調機、ロッカー、
飽きて寝ころぶ自由なレン氏。