お味噌が好きだ。
好きが高じるとなんでも「これ、作れるんじゃ?」
なんて思ってしまうチャレンジ精神まぁまぁ豊かなほうです。
なので、味噌ワークショップに参加するため横浜の味噌工場を訪ねてきました。レンをウンポコさんに託し、寒空の下意気込んで横浜からバスに乗った時点で「あら?」と思った。客層が完全に私のお母さん世代(60代)なのだ。
「力仕事だからね」「準備は万端よ」などと勇ましく話し合っている。のちのち分かったが、そのおばさん達はほぼ全員このワークショップの常連で「味噌が切れちゃったのよ~もう、市販のは食べられないからね!」などと言っている。
なかなか期待高まるセリフだわ…とワクワクしている内に味噌作りが始まった。
全員でざっと30人ぐらい。
8割おばさん、1割おじさん、そして残りの1割はなぜか小学生だ。
講師側をいれても高齢化が進むばかりでちょうどいいのはいない。
「若いのに偉いわね」みたいな事を周囲のおばさんに何度も言われる。いえ、そんなに若くはないんですけども。とエヘラエヘラする。
エヘラエヘラしているうちに味噌作りは進む。
というか気が付いたらエヘラエヘラしてるのは私だけで皆、めちゃくちゃ仕事が早い。私は小学生にすら追い抜かれている。
常連だからか講師の説明よりも断然リードして、どんどん先に進んでいるのだ。
黙々と私語もなく真剣に味噌を作っているその姿は、ちょっとした味噌工場のパートタイムのようだった。
何となくお喋りしながら和気あいあいと味噌作りをするもんかと思ってたわたしは面食らいながらも、パートさん達(と呼ぶことにする)の作業を見よう見まねで頑張った。手順はすごく簡単だけど、結構力がいる。力加減が勝負らしく、男の人と女の人が作った味噌では味が違うという。
必死でやったけど、なかなかパートさん達には追いつかず結局、ワークショップ半ばですでに全行程終了しているおばさんが「こうやるといいのよ」と手伝ってくれた。
「あ、ありがとうございます…(ポッ)」
なんか、バイト先の先輩にまだ慣れない仕事を手伝ってもらったみたいな甘酸っぱい気分だった。
こんな気持ち、ひ・さ・し・ぶ・り☆
あのう、先輩、この後飲みにいきませんか・・・?
と口走りそうになるほど暖かい気持ちになった。
一足お先に春が来た。
エヘラエヘラしたり春が来たりと忙しかったが
とにかく意外とハードな味噌仕込みはこれで終了!
あとは3ヶ月後に食べられるようになるのを待つだけ。(切り返しがあるけど)焼き味噌、ごま味噌、にんにく味噌・・・
夢はひろがります。とっても楽しみ。
仕込んだ後、味噌を平らにしてぎゅうぎゅう押す。ここがポイント。