妊娠・出産・育児日記

同窓会と記憶力

2008年8月16日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

ちょうどこっちに滞在中に母校の同窓会があるよ、と聞いて急遽出かけてみることに。
実家だとレンの面倒を見てもらえるので気軽に外に出られるのがうれしい。
10人ほど集まって、中華料理屋の円卓でなごやかに乾杯!
10年振りとなると太った人、痩せた人、変わらない人と色々いておもしろい。こっちの制作会社やデザイン事務所で働くみんなの近況を聞いて、あーどこも一緒だなぁなんてワイワイ話しながらわたしの頭の上には大きいクエスチョンマークが出ていた。
 
さっきから私に、自分の働く会社の仕事について、悩みを相談してきているオンナノコは誰なのか?さっぱり思い出せない。
おかしいなあ?記憶力は悪い方じゃないはずなんだけど・・・誰だっけ?と自分のマザーコンピューター(ポンコツ)に何度もアクセスするのだけどエラーばっかり出る。いつか話の文脈で、思い出せることを期待しながらうんうん、と話を聞いているうちに誰なのかはもうどうでも良くなってしまい真剣に彼女の話を聞いて、なんとなく悩みも解決の方向へ向かい会は終わってしまった。
 
最後に「そういえば、念願のお母さんになったんだよね?おめでとう」とか言われて、「ああ・・うん、ありがとう」と答えたもののはて?わたしそんな事言ったっけ?念願って何?
いやそんなこと、たぶん、絶対、言ってないけど?
とさらにクエスチョンマークは大きくなり胸中は再び「ていうか、誰ですかー?」の嵐。
わたしの記憶力には致命的な死角があるのかしら。
 
かつて携帯にカメラが付き始めた当初のCMで、浅野忠信が同窓会に行って憶えていない男に親し気に話しかけられて困った末に、携帯カメラでその人物を撮って写メを友人に送り「こいつの名前教えて」と聞くシーンがあって(「鏑木だよ」と返事が返ってきたものの浅野忠信は何と読むのかが分からない、というオチまで含めて)「よく出来たCMだなあ!」と感心したことを思い出した。
現実にはそんな事、できませんでした。