朝からわたしははりきっていた。
今日はセミダブルベッドの運び出しと、新しい洗濯機と冷蔵庫の到着が時間差であるのだ。
業者がバッティングすると全部大物だし設置もあるしレンもちょこまかと動くしで何かと大変だろう。と午前中・午後と到着時間をそれぞれズラしてもらってレンを釘付けにするおもしろDVDも用意し、すべてが段取りよくいくはずだった。
しかし、何がどうしたことか、すべてがバッティングした。
4人の業者がピンポーン!と同時に到着し、そのうえプーン。とレンのおむつからある香りが漂って来たのだった。「わわわわ!」となり、ひとりでキリキリマイしようとしたところちょっとした偶然が起こった。
「あ、○○さん!」「おう、○○じゃないか!」
どうやら業者さん同士が知り合いだったのである。
そうして和気あいあいな雰囲気のもとみんなで協力してもらったため全ての作業があっという間に終わって、おまけに大幅に安くしてくれた。
なんてラッキー・・・。
みんなが帰った後、ベッドが運び出されて広くなり、びしっと新品の冷蔵庫と洗濯機が設置された室内で、わたしはひとり軽く感動すら覚えて立ち尽くしていた。
ひとまずこの喜びを大声で表現してみようと「やったー!」と叫んでみると本当に腹の底から愉快な気持ちになってきてそのまま「やったーやったーラッキーハッピー!」と続けて小躍りしているとレンも笑いながらくるくると回って、笑いが笑いを呼び×∞、今ふたりはお花畑の中にいるの?みたいな錯覚まで覚えた。
見るものみな眩しく、ふわふわ、キラキラとした気持ち。
何この多幸感。
実は別にそこまで大喜びすることでもないのだが大袈裟に喜ぶパフォーマンスによって、10くらいのハッピーが100くらいになった気がしたのだ。
そういえば前、劇団ひとりがTVで紹介していた「ヤッター健康法」。
あながち嘘じゃない。というか是非おすすめしたい。