妊娠・出産・育児日記

ぜいたくギャラリー

2008年9月23日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

20080924_562943.jpg

BALS中目黒に用事があったのでテクテク歩いて行く。

買い物を済ませた後、ちょうどBALSの真ん前にあるミヅマアートギャラリーにて会田誠展を鑑賞!
・・・と思ったら定休日だった。がーん。
ベビーカーを建物の前にとめて、10キロの赤子を米袋のように肩に抱いたまま暗い画廊の前で立ち尽くしていたら、うしろから声をかけられた。「ミヅマに来たの?いいよ、休みだけど観るんなら開けてあげるよ」と白髪の、ちょっとアクの強そうなおじさん。

 

はて?このひとは。。。
って、このギャラリー開設者の三潴末雄氏!?
うおー!ラッキー。
ミヅマ氏にギャラリーの鍵を開けてもらい、貸し切り状態で会田誠展を楽しむ。しかも贅沢なことに、ミヅマ氏の解説付きだ。

 

「これはさぁ、カントの小説全ページに落書きしてんだけど結局『抽象はワカンナイ』ってことなんだよ。」
「『ドーハの悲劇』ってアートだと思ったらしいんだな。全員が絶望してるってのは、アートなんだな。」

などと、名言が続く。

そのうち会田氏の書籍や作品集が置いてある机の上にレンがどうしても「のりたい!」といわんばかりに暴れ出したので「それはさすがにダメでしょ」とたしなめるとミヅマ氏、寛容に「いいよいいよ、好きにさせればいい」と現代の巨匠の作品集をガーーっと端に寄せて机の上にレンを乗せ一緒に遊んでくれたのだった。
ありがたいやら申し訳ないやらで、なんだかいろんな汗をかきました。展示は、ひとりなのにグループ展みたいに自由で多彩だったのが印象的。また来たいと思った。贅沢な時間でした。