妊娠・出産・育児日記

おもいでPOLOPOLO

2008年7月25日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

「くらすこと」の教室に行った帰り道。

わたしが7歳だった時から2年間、父の転勤でこのあたりに暮らしていたことが無性に懐かしくなって、付近を散歩がてら歩いてみた。
ギラギラの真夏の太陽のした、ベビーカーを押してふうふう言いながら。
自分でも驚くことに実に25年ぶり。(と、歳を計算しないで!)

 

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通っていた小学校。夏休みだから誰もいないけど、全然変わっていない。
わたしのクラスだった2年4組の教室が外から見えた時、教室の窓際の席から外をぼんやりながめていた幼い自分と目が合った気がしてドキリ。
ここまで来ると一気に「おもいでぽろぽろ」状態で、昔の自分がそこかしこを駆け回るのだった。左下写真。コンクリの丸の中に入って全身で「大」の字を作り「大丸!」とやるのが得意技!

 

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学校帰り、太陽を浴びてすこしむせ返るような匂いがする川沿いを歩き橋を渡って、同じクラスのまみちゃんの住むアパートへ・・・!と昔を記憶を辿っていくと記憶通り、一寸の狂いもなく同じ風景が目の前にひろがって思わずタジタジした。ネコが沢山いたまみちゃん家。タイムスリップ?ってくらい変わっていない。

 

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心臓破りの坂として有名だった急すぎる坂、その名も「急坂」。
当時、お兄ちゃんがブレーキかけずに自転車で駆け下りたと聞いて心底尊敬し、それを想像するだけで震え上がったものだった。
坂を自転車で降りるだけで尊敬される、それが小学生。

 

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25年前、住んでいたマンション。
樹がキレイに刈りこまれているのも何もかも昔のまま。

 

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この坂をのぼりきったところにバスの停留所。
大雪が降ると凍ってつるつる滑るから両手を使ってのぼった。
ピアノの先生の家までひとりで行く日はドキドキ。

 

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とにかく川がいたるところに。
ここの水はキレイでメダカやおたまじゃくしをとったりした。
おたまじゃくしは世話を忘れたわたしのせいで、カエルになれずに死んでしまってオイオイと泣いた。

今思えば、東京で暮らしたあの幼い頃の2年間はなんとまあ、自然がいっぱいのいい環境で暮らしていたことか!と感心した。
神戸へ帰った時に「東京から転校生が来たで!」と騒がれて自分もなんだかソノ気になっていたけれど、都会とは名のみで実はこ~んな、牛ガエルやコロボックルでも出てきそうなのどかな所でのんびり暮らしていました。

狭いようで、広くて、遠いようで、近い。それが東京というミラクルな街。