妊娠・出産・育児日記

かわいいを伝える。

2008年6月12日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

ウンポコ事務所のあるマンションの7階から遊歩道が見える。

そこにちょっとした人工の小川が流れていて、いつも人だかりが出来ているので遠目に「何がいるんだろう?」とちょっと気になってはいたものの、わざわざ行くことはなかった。
いても、カエルか鴨の親子ぐらいじゃないのか。とそれで人だかりが出来るんだから日本は平和だわぁ、と。
 
夕方、ちょっとレンがぐずったのでそこまでお散歩に出てみる。
するとそこには・・・やっぱりいたのだ、鴨の親子が。
最初にちょっと大きくなっている「キッズ鴨」のグループを見つけて「アラかわゆいわ!」と重い息子(すでに9キロ)を米俵を持つようにして小脇にかかえつつ、小川沿いを歩いているとまだ生まれたばかりとおぼしき、ひよこサイズの「ベビー鴨」のグループを発見。これが、ピッヨピヨでふっわふわ!
おかあさん鴨のお尻を必死で追いかけて、一生懸命チョコチョコと泳いでいる。その姿といい立ち居振る舞い(?)といい、もう爆発的な愛らしさ!!
かわいすぎて逮捕!全員お持ち帰りじゃ~~~!!
と叫びたくなるほど。
 
不意に湧き出た母性を持て余しつつ、ベビー鴨の行方を目で追っていると「ありがと、ありがとね」と鴨にしきりに話しかけているオバさんと目が合ってしまった。
というか、目の焦点が微妙に合っていない。
まずい・・・。
「ありがとね、いい子ね、ありがと。」
わたしの動揺は全く意に介さず近付いてくるオバさん。
「最初は10匹だったのね、でも今9匹でしょう。たぶんカラスね・・・」
と、ありがとオバさんは「最新カモ親子情報」を教えてくれた。
隣にいた20代ぐらいの男の人が何を思ったか、ありがとオバさんに
「赤ちゃん鴨の羽根はまだ小さいですけどあれは飛べないんですか?」
などと動物園に来た小学生みたいな質問をし始めたのでいやいや、そのオバさん鴨専門家じゃないし。答えられないでしょ・・・
と心の中で思っていると
「まだ羽根が短いでしょ。大人みたいに重なると飛べるようになります」
とハキハキと答えていたので、目が飛び出た。
鴨オバさん・・・?
 
事務所に戻って、スタッフの子に鴨の可愛さを伝えようと「ピッヨピヨでふわっふわでさ!」と奮闘したけれど「そうっすか」とクールなリアクション。
ひとに何かを伝えるってむずかしい。
 
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見よ、このかわいさ。