妊娠・出産・育児日記

セレブ銀座寿司

2008年6月7日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

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近頃のわたしのセレブぶりには自分でも閉口気味なんだけど銀座にお寿司を食べに行く。
と、ちょっと前回300平米のお屋敷に遊びに行ったぐらいでセレブ気取り(だいたい「セレブ」って言葉すでに腐乱中)で鼻につくことこの上なしです。はい、自分の家は30平米です。

「銀座?ま、築地が近いから寿司はアリだよね」
みたいな広告代理店のオッサンのようなしたり顔で出かけたけれど、実は「銀座寿司」など三年に一度あるかないかのビッグイベントで心中は当然穏やかでなく、踊れ騒げや!ライライライ!!の大名行列でした。殿!蹴鞠です!(盛り上がり過ぎて自分喪失)

本当はウンポコさんお誕生日と結婚1年目の紙婚式の祝いでレンを母に任せ、思い切って出かける。
 
「老舗」ということで色々言うひとはいるがひとくちひとくちが新鮮な驚きに満ちていてその味だけでもふっくらと満たされた気持ちになるのに、それに加えてプロフェッショナルなんだけど気取らないおもてなしの心でさり気なくしかし確実に心をワシ掴みにされる。その心地よさったら!
 
わざわざ新幹線に乗ってやってくるひとや、車椅子に乗ったおじいちゃんやおばあちゃんと一緒にやってくるひと達はその味と心地よさにお金を払って来るのだと思った。
そういうことって「高いから当然」とは決して思わない。
すごいことだなー。
こういうメジャーな老舗って、極端な話だけどたとえば「すごく貧乏なんですが数年に1度だけ贅沢がしたくてコツコツとお金を貯めて、お寿司を食べにきました。」とか「病気で余命僅かと言われたおじいちゃんの『最後のリクエスト』がお寿司だったので食べにきました」とかいう重い家族に選ばれる確率が、とっっっても高いと思うのだ。
実際私たちだってそれに近いし。
(まぁ接待とか同伴の確率もそれなりに高いと思うが)
その高すぎる期待にいつでも最高のパフォーマンスで応えなくちゃいけないプレッシャーも大変なものだと思うしそれを人力で何十年も維持していく、途方もないパワーと信念を思うと気が遠くなる・・・ナムー!
 
と、いろいろウジャウジャ書いたけど
「とてもおいしかった」ということです。うん、子。