妊娠・出産・育児日記

崖の上のあの娘

2008年7月31日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

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ついに観ました!ポニョを。

たまたまママズクラブシアターでやっていたので来月で実家・長野に帰ってしまう元同僚(1歳児の母)のお別れ会も兼ね誘ってみたのだ。
ママズクラブシアターは基本、コドモ向け作品しか上映しないので、観たいな~と思う話題作(「ミスト」とか)なんかはどうしても観ることができない。でも「ポニョ」は上手い事ハマった!
よし、行くぞ!とハリキって出かけたわけです。
 
まぁみんな考える事は同じで、夏休み効果とポニョ効果でかつてないほど混んでいた。映画館の通路は1Fも2Fも見渡す限り、ベビーカーで占拠され一番広いシアター600席がほぼ全席、お母さんと赤ちゃんのペアで埋め尽くされ、コドモ達の興奮した声や泣き声でワンワンと反響していた。
「なにこれ・・・」
しばし絶句。なんか、インディペンデンス・デイ(どう見ても日本人じゃない人の「作戦ハ5分後ダ」カタコト日本語で激冷め)に出てくるUFOの大群のようであった。もしくはナンパオのCM。
 
そして、ポニョがちょっと泳げばスクリーンに向かってみんなで「がんばれ~ぽにょ~!!」と応援。やんややんやの大喝采。かと思えばポニョが不利なシーンではアメリカ人並みの野次&スクリーミング。
エンディングは一緒に「ぽーにょぽーにょぽにょさかなのこ~~」と大合唱。
といった異常な世界で観たせいか、全然集中できなかった。
加えて、途中からレンの「何が何でもハイハイをするのだ!」という強い希望に負けて、レンのお尻を追いかけて同じくハイハイでスクリーンの前を何度も往復させられていたのでわたしの感想はひょっとすると色々間違ってると思う。
 
ただひとつ思ったのは徹底的に「コドモ向け」というフィルターをかぶせた映画だけどコドモ向け?と聞かれるとハテナだしかといって大人向け?と聞かれてもハテナだなあと。
でも、おそろしく緻密な観察眼によって描かれたこどもの行動とか言葉、ちょっとした仕草はもう目の前で光の玉が次々とポンポン弾けるみたいに瑞々しく清らかで、まぶしくて、それはもう自分はとうの昔に失ってしまったものなので、ストーリーとは関係なくいちいち泣きそうになった。
画力とか表現力だけで泣きそうになる体験はそうそう出来るもんでもないし頭の中の無限ループ「ぽーにょぽーにょぽにょ♪」も鎮まるし観てよかったと思う。