妊娠・出産・育児日記

都会生活とバランス

2008年1月19日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

20080119_466012東京での子連れ生活がはじまる。

はっきり言ってまだぜんぜん余裕のないわたし。。。
「子連れ」「核家族」「都会」という今までになかった状況に置かれて初めて気付かされることが日々あっていちいち驚いたりおののいたり、はにかんだりしています。
 
まず基本的にアップダウンはエレベーターを使用するんだけどこれが意外と無い場所が多くて困る。ドンキホーテとかまずない。
赤子を連れてドンキとか行っちゃダメなのか?と思うくらい。
 
ベビーカーを押して駅のエレベーターに乗ろうとしたら健常者(あえてこう呼ばせてもらう)の高校生たちがアホっぽくお菓子を食べ散らかしながらゾロゾロと先に乗ってしまい、ついにこっちが乗れなくなって「お前らひとり残らずゴートゥーヘル」と心の中で思う。
 
かと思えば、スーパーなどのレジで清算後、店員さんが子連れのわたしを見て、買った品々をぱぱっと袋詰めして手渡してくれたりするのが本当にうれしい。ほっこりする。「あなたの人生に幸あれ」と心の中で思う。
 
日中、ひとりで赤子を連れていることでやたらと話しかけられる。「いくつ?」「男の子?」などなど。基本的に「かわいいね」というスタンスで話しかけてくれるのだがこちら生憎「自分の子供を『可愛い』と言って褒められる」という事態に慣れてないもので、はにかんで早足で通り過ぎる次第。
 
今日はちょっと遅めの時間にベビーカーで電車に乗ろうとしたら激混みで乗れず、ホームで2本見送って結局乗れずにあきらめ歩いて帰ってきた。一駅だしまぁいい運動だわ!と思ったんだけどよく考えたらレンは運ばれるだけだから寒かっただろうな。みの虫みたいにグルグル巻きに防寒はしてあるものの、彼はまだ「寒い」とも「はやく帰ろうよ」とも言えないのだ。途中でどうにも罪悪感にかられてお家へ一路、とにかく急いだ。
夜の246を鬼のようなスピードと形相でベビーカーを押して
歩く女(作画:楳図かずお)。。。それは私です。
赤ん坊は文句を言えないから、今まで通り自分の欲求を通すことはそう難しくないけれどそうすると罪悪感が伴う。
結局それは不健康だなぁと思ったりする。
 
家に着き急いで部屋を暖めて「寒かった?ごめんね」とベッドに寝かすと、ほわあ~といい顔で笑ってくれたりするからなんだか涙が出そうになる。スヤスヤ眠る寝顔を見ながら何事もバランスだ!うまくバランスをとって生きなくちゃと母は思うのです。