こっちにいると、やたらとこどもが話しかけてくる。
自分にこどもが出来るまで全然こどもにキョーミなかったわたしが出来たとたんゲンキンにも急にこども好きになって「世界中のこどもよ集まれ!」と思っているせいか(多分そのせいではない)土地柄なのか、散歩中や買い物中に小学校低学年くらいの子がレンを見て「この子、なまえなんていうの?」と聞いてくることが何度かあった。
先日も近所のショッピングセンターで小さな弟と妹を連れた7才の男の子が話しかけてきて、レンも遊びの輪にいれてもらって楽しそうだった。
別れ際、その子が自分のおかあさんに「今度はあの緑の子(レンのこと)みたいな赤ちゃんできるといいなぁ!」と無邪気におねだりしていておもしろかった。
今日もまた散歩中に小学1年生と出会う。
「この子、なまえなんていうの?」
などと話しているうちに
「れんくんにぼくの連絡帳みせたるわ!」
と言ってミミズがはったみたいな字で宿題なんかが書いてある連絡帳を見せてくれたり
「ぼくのあんだマフラーみせたるわ!」
とカバンから2センチ幅のほっそい(けどめちゃ長い)マフラー出してみせてくれたりと盛りだくさんだった。
そして別れ際
「れんくん、元気元気しといてよ。ぼくも元気元気しとくからな。
かぜひいたら、おふろはいったらあかんねんで。
おかあさんの言うこときくねんで。じゃあ、ばいばい!」
(これ聞いてて、なんか途中で涙目になってしまったわたし。こどもの
関西弁ってかわい過ぎる・・・)
その子が手を振っていこうとすると、『ばいばい』に反応したレン「あー!あー!」と大きな声を出すので、やれやれという感じで戻って来て
「ほんなら、さいごもういっかいだけ抱っこしたるわな。」
と言って、足元ふらつきながらヘビー級のレンを抱っこしてくれた。
そして姿が見えなくなるまで何度も何度も振り返っては超でっかい声で「ばーいばーーーい」と叫ぶのでその都度わたしも「ばーいばーーーい」と通行人が振り向くほどの大声で叫び返さなくちゃならなかった。
レンはすでにそしらぬ顔だったけど、ともだちができたような気分。
ともだちを見送るレン氏。こうして出会いと別れをくりかえすのだよ。