レンを保育園に預けた途端に常にかかっていた「ハハオヤ」というフィルターが外れて思考の質がちょっと変わる、気がする。
ヒーローものなんかで、コテコテに変身した主人公が走りながら自動で様々なパーツを外し(CG)装着物がスッと消えて元の姿に戻っていく・・・みたいなのを保育園の教室を出て門扉を閉めるくらいまでの間で無意識にやっている。
週2日でもこんな感じだから毎日やってるお母さん達はさぞ変身慣れしているんだろうな。預けてないお母さんも、瞬間瞬間にこっそり変身しているんじゃないかしら。
お子からちょっぴり目を離して洗濯物を干してる瞬間や、ふっとテレビに目を奪われた瞬間に。
毎日変身、おつかれさまです。
レンを送り届けたあと、たまたま昔住んでた家の近所に用事があったので済ませた後に自転車で行ってみた。
建物自体は全然変わってないけど、な~んか雰囲気が違う?と思って周囲を見渡すと・・・隣にあったアパートが跡形もなく無くなって、更地になっていた。
もともとそのエリアは同じようなアパートが密集しているせいで日当りが悪く、じめじめした印象だったのがいきなり一棟まるまる無くなったおかげで、お日様がサンサンと当たっている。まぶしいほどに。
そのせいでどの建物もかなり年期がはいっているにも関わらず、わたしが住んでいた一棟だけが妙に際立っている。
「これは・・・何かに似ている」と思った。
なんだろう、としばらく考えてようやく思い当たった。
脳内の光景みたいなのだ。
脳内で思いを馳せる風景とか光景とか人とかって(つまり思い出の中)実際のそれとは違って自分に都合が良いように意識してなかった箇所は暗い靄がかかったみたいになっており、思い入れの強い箇所だけクローズアップ&グローがかって見える気がする。
今わたしが見ている光景は、それそのものなのだ。
大観衆の中にいる「ひとりだけ」をクローズアップして見ているみたいな感じ。
なんかあらためて書くと、あーもう!ってくらい相当にどうでもよいことだね。
そして伝わりにくいね。(思わず自分に語りかけ)
保育園のくつばこ。ちいさい靴がいっぱいで可愛い。季節柄、ブーツが多いな・・・
などと思って眺めていると上から2段目の右端にドキ!き、鬼太郎?