妊娠・出産・育児日記

肉屋インド化計画

2008年10月29日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

20081031_577213.jpg

以前、住んでいた松陰神社に用事があって出かける。

商店街がなつかしかったのでちょっと寄り道してブラブラ歩きながら昔よく買ってたお肉屋さんの豚バラ、値段の割においしかったなぁなどとふと思い出し、買って帰ることにする。こじんまりしたお店は昔のまま、活気があって変わってないな・・・あ?
と目を細めて近付いたその時、わたしは劇的な変化を目のあたりにして思わずかたまってしまった。
 
「!?」
 
お店自体は変わっていないのです。何も。
ただ、60代くらいの夫婦が切り盛りしていたはずのその小さな肉屋のよく端数をまけてくれた、愛想のいいおじさんの姿はそこにはなくみんなインド人になっていた。ガラスケースの奥の2人は兄弟なのか顔がよく似ている。
 
「イラッシャイマセ!オ買イ得ダヨ」
2人はめちゃくちゃ日本語堪能。
おばあさんのお客さんには
「脂身ハ少ナクシトイタカラネ!」などと細やかな気配りも忘れない。
レンに向かって手を振って
「ヨク笑ウネ!バイバイ!」などと笑顔で手を振っている。。。
この親しみやすい雰囲気といい、お店の対応といい、昔と何も変わっていないし周囲にもすごく自然に溶け込んでいるのだ。
 
で、でも、どうみてもインド人!いやインドかどうかはわかんないけど絶対そちら方面のお顔だ。その証拠に兄弟で話している時は何やら複雑な言語でゴニョゴニョと話し合っている。その横顔の彫りの深さ、ハンパなし。
 
これはどういうことか。あの日本人夫婦はどこへいったというのだ。
わたしは手に汗をかきながらいろいろ考えた。
 
1.実は元からインド人兄弟の肉屋だった。
2.婿養子がインド人で後を継いだ。
3.こっそり入れ替わったら結構なじんでしまった。
 
残念ながら手がかりがまったくないので正解はわからない。ただ単にオーナーチェンジかもしれないけど、今後も注目していきたいと思う。