妊娠・出産・育児日記

平和を守るのだ

2008年9月12日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

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今日もおなじみキャロットタワー最上階にてレンと適度な運動をした後2階のトイレに立ち寄ったところ小さい兄妹を連れたお母さんが、男の子の方にトイレをさせようと奮闘していた。
グズっている男の子を何とか便器に向かわせようとそのお母さんが怒りつつがんばっている間に、待っていた2歳ぐらいの妹(クルクル天然パーマの可愛い女の子)が退屈したのかふらふらっとひとり、トイレから出て行ってしまった。わたしにもちらっとその後ろ姿が見えたけど出口で待っているのかな?ぐらいに思っていたら気付いてすぐに後を追いかけたお母さんが見つけられずに名前を呼びながら探している声がトイレの中まで聞こえて来た。
なかなか見つからないようで、悲鳴に近い声で女の子の名前を叫んでいる。
 
わたしがトイレから出ると
そのお母さんが男の子の手を引っ張りながら
「○○~!○○!!いないよ~どうしよう~!!」と
かなりテンパッた感じであちこち走り回りながら探していてあたりはちょっと騒然となっていた。すぐ見つかるだろう、と何となく楽観していたわたしもその姿を見てじわっと汗をかいた。どこへ行ったんだろう?
 
2歳ぐらいの女の子の足じゃ、そんなに遠くへは行けないはずだけどもしかして連れ去り?とか考えると確かにテンパる気持ちもわかる。一緒に探してあげなきゃ、とわたしもレンを乗せたベビーカーを押しながらこどもが行きそうなところ(通路の奥や柱の裏など)をせっせと探す。
 
すると・・・いた!
人気のない、通路のいちばん奥でちいさな女の子が泣きそうな顔でひとりしゃがみこんでいるのを発見!!
「ママがさがしてるよ。一緒にママのところへ行こう。」
と言うと、うなずいてわたしの方へ駆け寄ってきた。手を差し出すと、小さな手でぎゅうっと握りしめてくる。不安だったんだろうなぁ。汗ばんで、熱くなっている。
そのまま手をつないで半泣きのお母さんのところまで連れていくと号泣して抱きしめてられていた。その姿を見て何だかわたしまで感極まり一緒にオイオイと泣きたい気分になったけど「ありがとうございます!!」とお礼を言われてなんか恥ずかしくなってそのままエヘラヘラ~とその場を去った。逆に怪しかった気もするけどこれからもキャロットタワーの平和と安全を守っていこう、と思った。
全然、誰にも頼まれちゃいないけど。