妊娠・出産・育児日記

コロッケ戦争

2008年7月9日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

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わたしはコロッケが好きだ。

揚げ物売り場の前を通った時に「揚げたて」のコロッケが並んでいてホクホクといい香りがしたりすると、黙ってはおれない。
いや別に、実際にその場で叫び出したりはしないけど心の中で「キャッ」と前のめりな気持ちになる。学校帰りにお肉屋さんで買い食いした甘いおいもの味のコロッケ・・・
ふんわりと、夢がある食べ物だと思う。
これまでお惣菜として買うことはあっても自分で作ったことはなかった。油物って手がかかるし汚れるし。
 
このたび、肉じゃがを作ったのが結構あまっていたのでコレいい機会と「肉じゃがコロッケ」を勇んでつくってみた。結果はかなりうまく出来たと思う。
見た目もさることながら、あげたては衣サクサク、中はジューシーでほんとうに美味しかった。
でもすんごい疲れた。
 
なぜって、高温の油にコロッケを投入してしばらくするとバチッと予想外に油がはねるのだ。
でもって、夏にやるものではない。めちゃくちゃ暑いのだ。
換気扇をゴウゴウと回しても、キッチンの温度はうなぎ昇りで暑いわ油も熱いわ、はねるのは怖いわで身も心もヘトヘト。おまけにキケンなので赤子が近付いてこないよう神経をとがらせ少しでもそばに来ようものなら鬼の形相とポーズで牽制。
風神雷神図屏風さながらである。
分かりやすく言えば改源(「風邪ひいてまんねん」)の鬼。
赤子はけっこう親の表情を見て空気を読むのでこれは効果的である。
「わわ!」とただならぬ空気を感じて後ずさりしたりする。
効果的だけれど・・・でも・・・
自分的にはなかなかどうしてファンシーで夢があるもの作ってたはずなのに
この地獄絵図って。。。
 
まぁとにかく格闘の末、おいしく出来上がってすっかり満足したもののせいぜい食べられるのは2個ぐらいで食べ終わったあとは抜け殻のようになってバタリと倒れ込み、そのまま寝てしまった。風神雷神ににらまれて脅かされ続けたレンも疲れたのだろう、隣に来てぴったり寄り添うようにぐうぐうと寝ていた。
 
「今日は徹夜になりそうです・・・」というウンポコさんの電話で飛び起きた。こんな事、滅多にないのに今夜に限って。
そしてピン送りで目の前には大量のコロッケ。
 
たぶんもうコロッケはやらないと思う。