2017年10月2日

おそるべきパパたち(完結編)

さて、やんちゃ兄弟に話を戻そう。

EXILEパパと息子くんの一部始終を、見て見ぬ振りをしていた兄弟(というか実際に耳を両手でふさいで「ぼくたち何にも聞こえませーん!」というスタイルをとっていた)だが
さすがに、正面切って大人から頼まれたら、無視するわけにはいかなかったようだ。

 

「・・・え。いつか代わるよ。」

 

やんちゃ兄が、目をそらしながら重い口を開いた。

 

「いつ代わってくれるの?」 すかさずEXILEパパ。

 

「・・・あした!」

 

この期に及んでまさかの反抗的態度に、一同ひっくり返った。
と同時に、EXILEパパがキレた。プッチーン!と血管が切れた音がした。気がした。

 

「そんなに待てるかよ!バーカ!!!!」

 

捨て台詞を残して、またキッズスペースを出て行った。
自動ドアが開いた瞬間に、EXILE息子くんのギャン泣きの声が聞こえて、ドアが閉じるとまた
キッズスペースには重い静寂が訪れた。

 

あーあ。

 

キッズスペースにいた大人たちのため息が波紋のように広がり、再びしんとした空気になった。

その時だった。

 

誰かが、低い声で鋭く呟いた。

 

「なんて父親だ!!」

 

え?
今言ったの、誰?

 

声の主を求めて、全員の視線がキッズスペースの一角にザッと集まった。

そこにいたのは、他でもない、、、

 

北の総督パパだった。
彼が、さっきまでの猫なで声とは全く違う別人のような低い声で、憎々しげに呟いたのだった。

 

私は、冷水をかけられたように背筋がヒヤッとした。

 

・・・

 

それから数日経って、このシーンを何度か反芻しているうちに、わからなくなったことがある。

 

「何て父親だ」というのは、果たして誰に向けての言葉だったのだろう。

 

 

【END】
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