小さいこどもがいると一日の最後の仕事は「寝かしつけ」となる。
うちの寝かしつけの手順は
- 1.寝る前に絵本を3冊読む。
- 2.読み終わったら部屋を真っ暗にする。
- 3.そのまま静かにしているといつの間にか寝る。
という感じである。
3の部分でよく子守唄を歌うとか、体をトントンするとか、色々お家によってあると思うがレンの場合、それをやると眠るどころかどんどん興奮して目がランランと輝き出して逆効果なのでこの際、眠くなくても目をつぶってじっと押し黙ることにしている。
往々にして、そうしているうちにわたしも一緒になって寝オチしてしまう(ほとんど毎晩)。でも昨夜は、3.の状態まで来てしばらくしたところでベッドに横たわったままふと隣に寝ているレンを見ると思いのほか暗闇の中ぱっちり目を開けていた。
「うわ、寝てない」と思い、思ったついでに話しかけてみた。
最近、絵本に出て来る「だいすき」というフレーズがお気に入りなので「おかあちゃんは、レンのことが大好きやねんよ。」と言ってみるとじっと考え込むように押し黙っていたが、しばらくして
「はーい」
と、めっちゃ高い声で言った。
どのくらい高い声かと言うとヘーベルハウスCMど頭の「ハーイ」くらいハイトーンボイスなのだった。(わかりにくい?)
それがおもしろかったのでつい何度も「だいすきよ」と言うとその度に
「はーい」
と高音で返してくれるのだった。
このくらいの歳の子供って返事にバリエーションがないのだ。
もう少し大きくなったら「うん」とか「わかった」とか色々言えるようになると思うのだが残念ながら今のレンはYES=「はーい」一本勝負なのだ。
しかもよりによってヘーベルハウスの「ハーイ」なのだ。
それが聞きたくてしつこくわたしがそのやりとりを返すとしまいに何も言わなくなった。
「だいすきよ?」(安売り中)と念押しして言うと、
面倒くさそうに
「・・・ねんね」
と言われた。もういいよ、もう寝ろよ。ってことか。
中身はけっこう大人である。
言葉はまったく追いついてないけど。