やってきました、淡路島!
開催日の週になって、まもなく「強烈な寒波が西日本に到来!」とニュースで言われ出し、不安でしかたなかった仕込みの日々。
雪とか降ったらヤバイなー、極寒の中、お客さん来てくれるかな、、、
お客さんが少なかったら、呼んでくれた淡路島アートセンターさんにも申し訳ないなあ、と雨に濡れた子犬ばりに震えていました。
前日準備の日も雨、雨、雨。。。
が、当日はこの通り!
15組のチームが参加してくれて、会場は熱気に包まれました。
ああ・・・あったかい。みなさん、本当にありがとうございます。
元気いっぱいの淡路島のみなさんと一緒に、思いっきりファンタジー世界に没頭してきましたよー。
まずは力作ぞろいの全作品をどーん、とご紹介!
どうですか!この溢れるファンタジー!
いつもは都内で開催しているこのFANTASY PHOTO PARTY。
はじめての地方出張、そしてこの淡路島ではどんな作品が出来るんだろう?と、とっても楽しみにしておりました。
まず最初に感じたのは「チームの結束力がハンパない」ということ。
チームと一言に言っても「家族」「親子3世代」「お友達同士」「恋人同士」
と、今回はいろんなチームがあったわけですが、どのチームももれなく流れるようなチームワークなのです。
たとえば家族だったら
「子=アイデア出しのディレクター、パパ=素材探し担当、ママ=作業担当」
と、まるで事前に打ち合わせしてきたかのような、明確な役割分担。
そして、あうんの呼吸で手際よくサクサクと3時間の制限時間内に仕上げていきます。
いかにチームワークが大切かは、安西先生(©スラムダンク)もよく言ってる通り。
そう、つまりバスケも、このFANTASY PHOTO PARTYも「チームワーク」が試合の結果を左右する、と言っても過言ではありません!!
いや、試合じゃないけど。あとバスケ関係ないけど。
「工作時間、3時間」というと「え〜!そんなに長いの!?集中力持つかな〜子どもの。」
とびっくりされることが多いのですが、体験された方はわかると思います。
「意外に、あっという間だ」ということに。
なので、チームが心をひとつにして「ファンタジー世界を作り上げるというゴール」に向かって邁進することが何より肝になってくるのですね。
そんなことを事前に伝えたわけではなかったのに、これほどまでに一丸となって作りあげる淡路島のみなさん。。。
瀬戸の豊かな海と自然、肥沃な土壌(有名な玉ねぎだけではなく、お魚や牛や麺、フルーツも激ウマ!)と温暖な気候が何か関係するのでしょうか。
とにかく、皆さん、すばらしいチームワークでした。
ワークショップ中の写真レポはこちら。
そして、海が近いからか「海」をモチーフにした作品がいっぱいあったのも淡路島らしくて素敵でした。
一つ残らず力作なので、全部紹介したい気持ちは山々なのですが、スペースの関係でまたもや泣きながら5作品にしぼりました。
「チームの結束力がハンパない」淡路島のフォトパーティ
さっそく紹介していきますよー!
作品ナンバー001:タイトル【森の音楽隊】
作者: 松本ファミリー
YEAH!とばかりに森から飛び出したのは、ごきげんな家族のバンドです。
さあ、耳を澄ませてごらん、どんな音楽が聴こえる・・・?
木の上からL・Rでパパ・ママがタンバリン&シンバルを打ち鳴らしてムードを高めます。
シャン・パーン!シャン・パーン!シャン・パーン!シャン
お次は、おっと意外にも次女ちゃんのオーボエ、鳩の鳴き声のような低音で
ほーほほー、ほっ、ほーほほー、ほっ、ほーほほー、ほっ、
そして、待ってました!センターを決めるのは長女ちゃん。
自慢のフライングVをじゃじゃ〜ん!とばかりにかき鳴らしての登場です!
なんだか新しくて、とっても楽しげなメロディーが聴こえて来るではありませんか。
こちら、唯一映像が残っているので、撮影風景をちょっと見てみましょうね。
ハイ、ご覧の通り大人が必死です(笑)。
特に、子どもたちがポーズを取りやすいように淡路島の有名カメラマン・森下宏明氏が「キタキタキター!!」とばかりに盛り上げてくれるので、撮影中はとにかく笑いが絶えませんでした。
家族がひとつになった瞬間を、しっかりとこの1枚に焼き付けました。
思わず頬がほころぶ可愛い作品を、ありがとうございました!
さてお次は、こちら!
作品ナンバー002:タイトル【すたぁうぉーず】
作者: 安部ファミリー
ものすごい完成度のやつ、来ましたよ〜!
このファミリーのスターウォーズ度はちょっとそこらのファンとは違う!というのがこの作品からビシバシ伝わってくるのではないでしょうか。
このシーンはスター・ウォーズ、エピソード6「ジェダイの帰還」の、あの歴史的名シーンですよ。
ルークが、実の父親であるダース・ベーダーと直接対決し、ダース・ベーダーの右手を切り落とそうとする、その瞬間です!!
おっと、映画にはありませんでしたが、奥に見えるのは双子の妹、レイア姫ではありませんか。
双子にしては、ルークとずいぶん年が離れ・・・アレよく見たらレイア姫、自力では立っていない・・・?いや、そんなことはどうでもいい。
きっと、この運命的瞬間に、レイア姫も立ち会いたかったのでしょう。
もはや映画よりも、ドラマチックです。
この作品、実の親子対決のシーンを実の親子で演じる!という安部ファミリーのほとばしる熱い想い・スター・ウォーズへの愛が、存分に表現されているのではないでしょうか。
思わず、見てるこっちまで熱くなってしまうようなエネルギッシュな作品が完成しました。
そして、最後に「家族みなさんで、スターウォーズ好きっていいですね!」と話しかけたら
「いえ・・わたしはそれほど・・・(笑)」と笑顔で答えてくださった奥様♡
本当にお疲れ様でした!
フォースと共にあらんことを。
お次はこちらです。
作品ナンバー003:タイトル【ぼくらのゆめ】
作者: はな甚親子&かまくら親子
どやさ〜〜!!!!
文字通り3Dで飛び出してきた!ものすごく粋でイナセな2人!
夜空一面の花火と、ジョッキ生を背中に背負って。
「俺だ俺だ!活気なら俺にまかせろ!いや俺だ俺だ!」と叫ぶ声が聞こえてきそうです。(実際は「すしざんまい」と言ってますけども)
もう紅白のトリは、SMAPでもマッチでもなく、この2人でいいんじゃないでしょうか。
え・・・誰やねん?って?
え〜、みなさま、のぼりをご覧ください。
どちらも淡路島・洲本で知らない人はいない、大人気の海鮮居酒屋でございます。
淡路島の味が堪能したい方は、是非お立ち寄りくださいませ!
(以上、宣伝でした)
・・・って、違うか。
いや真面目な話、わたしね、今回の淡路島で逆に参加者の皆様にいろいろ教えていただいたな、と思うんです。
FANTASY PHOTO PARTYの新しい使い方、というか在り方を。
この作品もそのひとつで、お店をやっているパパ・ママが、ミニチュアのお店作っちゃう。
さらに、そこに可愛い子どもたちの姿も合成しちゃう。これって、実際のお店でやらずに、工作でやるからこそキャッチーですごく面白いな〜、と。
イキイキした顔、美味しそうなビールの泡、思わず笑ってしまうほど和気あいあいとした雰囲気、足元で踊る新鮮な魚介たち・・・
もう、居ても立ってもいられないじゃないですか。
この作品を眺めているだけで
「行きたい。いますぐ、この店に。」
そんな気持ちが、ふつふつと湧いてくるのです。
こんな風にFANTASY PHOTO PARTYを活用してくれて、本当に嬉しい!
ありがとうございます。
4つ目の作品はコチラ!
作品ナンバー004:タイトル【しんかいぎょにあいたいな】
作者: ゆうちゃんと愉快な仲間たち(3世代)
海の作品はいくつかあったのですが、こちらの作品、よく見ると海の「上」と海の「中」がちゃんと2層に分かれています。
「海の上は静、海の下は動、で行きたいんです!」©りえママ
撮影のとき、幻の深海魚ことリュウグウノツカイが釣れているにもかかわらず、釣り人役のママがあえてポーカーフェイスを気取った秘密はそんなコンセプトがあったからなのです。
対して海の中では、竜宮城ばりにダイオウイカやダイオウグソクムシ、リュウグウノツカイなどなど、深海のスター達が乱れ泳ぎ、ダイバーやしんかい2000にのった乗組員が、酒池肉林の大はしゃぎです。
まさに静と動!冷静と情熱の間!クールmeetsパッション!
そして、このチームもまた、すごいチームワークでした。
こっそり盗み聞いたのですが、もはや血がつながっていないと通じない級の無駄のないトーク(「アレ探して」「ソッチ作って」「コレやっといて」)のみで粛々と作り上げられていく完璧な世界。
もしかして、3人でいつもコレやってる・・・?と思わず疑ってしまうほど。
さらに、MYはさみ&事前に作った小物持参で、ヤル気がMAXに感じられます。3人とも集中力もすばらしく、3時間の工作タイムが「終了〜〜!」の合図で終わったとたん
「は〜〜〜〜」「燃え尽きた〜〜〜!」
と、大きく息を吐いた姿が印象的でした。
これほどまでにやり切って、燃え尽きてくれて、本当にありがとう!(涙)
次は、いよいよ最後の作品です。
作品ナンバー005:タイトル【星空のミロンガ】
作者: ライト夫妻
「世界は2人のために」・・・そんな言葉は、このふたりの為にあるのではないでしょうか。
このご夫妻も、素材持ち込みでヤル気満々で参加してくれました♡
おふたりでタンゴを習っていらっしゃるのだとか。
星降るビロードのような夜空の下、黄金に煌めくステージでタンゴを。
あまりのロマンチックさにうっとりんくる!きゃっはりんこ!と興奮して思わず自分がどこにいるのか分からなくなってしまいました(大丈夫か私)。
そう、先ほど「参加者のみなさまに教えてもらった」と書きましたが、こちらもそのひとつです。
こ、こんなに素敵なFANTASY PHOTO PARTYの使い方があったなんて…!
世界にひとつだけの、Wedding photoを自分たちの手で作る!
こんなに記憶に残る記念写真が、あるでしょうか。
2人の出会いのシーンを再現するも良し、2人が夢見ている未来を具現化するも良し、ファンタジーな桃源郷に2人だけで行くも良し!
いつか、そんな「大人だけのFANTASY PHOTO PARTY」を開催しても、面白いな〜なんて思いました♡
ライト夫妻、ロマンチックな夢を見させてくれて、ありがとうございました。
はい、そんなわけで、まだまだ素敵な作品が沢山ありますので、こちらのギャラリーでもご覧くださいね!
あ〜、楽しかった。
ワークショップ後は1週間、レンガ造りの外観が素敵な洲本市民工房のギャラリーにて作品展示と完成作品(オリジナル段ボール額縁付き)の展覧会を行いましたよ。
別れ際、いつまでも手を振ってくれた淡路島のちびっ子たちの可愛い笑顔が忘れられません。
淡路島のみなさん、本当にありがとうございました!
そして、最後になりましたが。
わたしたちbaby toiをFacebookで見つけて呼んでくださったNPO法人淡路島アートセンターのやまぐちくにこさん、いっぱい無理を聞いてくださった中田アユミさん、現場を大いに沸かせてくれて最高の瞬間を切り取ってくれた写真家の森下宏明さんに、感謝いたします。
またお会いできる日を、夢見て!!