ミルクジャポンブログ記事

夏休みじゃないけど!直島へいこう。(後編)

2012年10月11日:ミルクジャポンブログ(2012年4月〜2016年9月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

ミルクジャポンブログに約4年間の連載。テーマはお出かけ。

こんにちは!

園の運動会が終わって、ようやく娑婆に戻ってまいりました。
わたし、今年は役員なんです。。。

 

役員のおしごとって例えばこんな感じです。
・選手入場で先頭に立って旗を振り回し、よく知らない準備体操を全力でやる。
・綱引きだ!といえば大綱を準備。玉入れだ!といえばカゴを準備。
・かけっこでは順位札をサンドウィッチマンのように体にかけて、興奮気味にあっちゃこっちゃ走っていくこども達を、工場でヒヨコのオスメスを仕分ける人のごとくスピーディ且つビジネスライクに誘導。
 
ところで幼稚園の運動会の何がおもしろいって、他の学年の園児の競技中に待ってる園児らがわらわらと脱走しちゃうこと。トラックのあっちにワーっと走っていったかと思うと、後ろからちょっとマジギレな感じでお母様が「待ちなさ〜い!」と追いかけていくのです。
特に年少さんは常に誰かが逃走中だったりするので、その園児とお母様の追いかけっこは、戦争のような運動会プロジェクトの中では特に牧歌的で、ほんわかした気持ちにさせてくれるリフレッシュタイムでもあります。
おかげで、運動会中はお弁当食べてる間の30分間ぐらいしかお尻をシートにつけられなかったという塩梅でしたが、終わってみるとひどい筋肉痛とともに、あらら意外にすごい充実感…!
わたし、こういう引っ越し並みにパワーで勝負!みたいなイベントが案外好きみたいです。
子育てしてると大人になってからも気付かされること、たくさんありますね…

って何の話やねん。

 

直島の話はどうなってんねん!夏休みもうとっくに終わっとるがな!…とお怒りの方がいるかいないかはわかりませんが。そもそも前編中編を覚えてくださっている方が、一体どれくらいいるのかもわかりませんが。

お待たせしました!ついに最終回です★

 

***

 

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目にうつるすべてのものがメッセージ

地中美術館、上からみるとこんな感じ。ほんとに地中に埋まってます。

でも中に入ると「え?これが地中?」と一瞬、ふしぎに思うほどに太陽光が降りそそいでいます。

コンクリートうちっぱなしのいわゆるTHE・安藤忠雄建築だけど、上を見上げるとコンクリートの隙間からたくさん青空が見えて開放感を感じます。

順路にしたがって歩いていくと、展示室につながる廊下はとつぜん(おそらく意識的に)暗くて狭くて、ひんやりとしている。

「あ、ここは地底っぽいな」と思ったとたん、その先の展示室の中はズドーンとただただ広くて、明るい。

こんな感じで「緊張」と「解放」を繰り返し、迷路のようになっている美術館の中をずんずん進むに従って、忠雄の思うがままに、感情をひょいひょいと持っていかれるのです。

そうこうしている間に、都会で身につけざるを得なかった頑丈な心の鎧はひとつひとつはがされて…

おかげで展示室にたどりついた時、こころは剥き出しのすっぽんぽん状態で、目にうつるすべてのものはメッセージで、もう風が吹いただけで身が切れるんじゃないかってほどに感覚が研ぎすまされてしまいます。これホントの話。

 

想像してください。

 

そんな、ときんときんに研ぎすまされた裸の感覚で、目にする巨匠達の作品を。

クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリア、

そして安藤忠雄

もうね、濃ゆ〜いアートの原液の洪水をシャワーのように全身で浴びてる感じです。

モネの睡蓮は、正直、いままで観た睡蓮って何だったの?というほどに圧巻でした。作品のパワーを最大限に生かす展示室と共鳴しあって、神々しいレベルにまでに昇華!モネさん、よかったね…本当によかったよね…と、もはや誰目線かわからなくなるほどに感動。

 

福武さん(ベネッセ創業者)が自分の持っているこの作品を展示したかったからこの美術館を作ったんよ」(キキ情報)というのも、納得!

ふだんは賑やかな4歳むすこも、展示室に入ったとたんに黙ってましたからね。

子連れってことで、どの展示室に入る時も事前に

「声が響きやすいので、大きな声を出さないようにお気をつけください」
と最初に注意されますが、なんとかそれもクリア。

というよりおとなのわたしが、大声を出したくなる衝動を抑えるのが大変でした。(おとな気なし)

 

さいごはカフェでいっぷく。

 

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瀬戸内海の風に吹かれながら

カフェから屋外に出ると、瀬戸内海一望でとっても気持ちいい!

お天気が良ければ、子連れは屋外でお茶するのがオススメです◎

オレンジジュースもガトーショコラもおいしかったし(写真参照)、何より瀬戸内海の風に吹かれながら飲むビールは格別でした。

この美術館は、天気や時間帯、光の射し具合でまたぜんぜん印象が変わるんだろうな。

キラキラで甘しょっぱい匂いのする海に、再訪を強く誓ったのでした。

 

ちなみに来年は春・夏・秋と瀬戸内芸術祭が開催されるため、直島だけでなく周辺の豊島、女木島も盛り上がるそうですよ。ドンミスイット!

 

★ベビー情報★
・館内は(赤ちゃんが寝ている時は例外)基本的にベビーカーNGなので抱っこ紐持参がのぞましいです。
・受付で抱っこひもの貸し出しもしているそうです。
・オムツ替えスペースは館内に1つ、チケットセンターに1つあります。館内は広いのでトイレやオムツ替えはチケットセンターで済ましておくと安心です◎

 

★おしらせ★
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