おそるべきこども

おそるべきパパたち(続編)

2017年9月28日

代表 平野聡子 / satoko hirano

こどもから学ぶ日々ブログ

おそるべきパパたち(続編)

相変わらず、キッズスペースはやんちゃ兄弟の天下。
おもちゃ独占&遊具占拠で、暴虐の限りを尽くしている。

 

と、その時。

突然、疲れちゃってるパパが立ち上がった!

これはもしや、やっとやんちゃ兄弟に物申してくれるのか・・・

という周囲の期待に応えることはなく、我が子らの様子を一瞥することさえなく、トイレの方向に消えていったのだった。

 

それを受けて、しびれを切らしたEXILEパパが、ついにアクションを起こした。

 

「待てないから〇〇(息子くんの名前)、もう帰ろう!」

 

そう言い捨てるや否や、1歳ほどの息子くんをセカンドバッグよろしくガッと小脇に抱え、キッズスペースを後にする。という強硬手段に出た。

 

しかし、それまでずっと(車の遊具で遊びたい。待ってたら遊べるかも!)と曇りなき眼でまっすぐに信じてきた息子くん。

パパの突然の拉致に納得いくわけがない。

 

「ぎゃああああああ~!!」

 

泣き叫び、まだ短い手足をバタバタさせて抵抗する。

 

そこは大人の力に勝てるはずもなく、抵抗むなしく自動ドアの外へと消えていった。
キッズスペースに断末魔の叫び声を残して。

 

しかしそこはガラス張りのキッズスペース。外の様子は中から丸見えのため、その後を見守らずにはいられない。

 

大人の力に屈し、諦めるか・・・?と思いきや、なんのまだまだ、彼は諦めてはいなかった。
ベビーカーに、EXILEパパとママが二人掛かりで乗せようと奮闘しているようだが、これ以上ないぐらいに弓なりに反り返り、額には大粒の汗を垂らし、それを断固拒否している。
な、なんという強い意志か。
声こそ聞こえないが、EXILE夫妻の困惑しきった様子が伝わってくる。

 

(もう、お願いだからやんちゃ兄弟、車の遊具をあの子に明け渡して!)

 

などと他人ながらに思っていると、EXILEパパも同じ思いだったのだろう。

弓なり限界息子をベビーカーに乗せることを潔く諦め、またキッズスペースに戻ってきた。

 

「ねぇ、お願いだから、代わってくれない?」

 

懇願にも悲痛な叫びにも似た、EXILEパパの最後のガチンコお願いだ。
BGMは「最後の告白~STAY part2~song by EXILE」だったと言っても過言ではない。
さあ、やんちゃ兄弟はどう出るか!?

 

・・・

 

ところで同じ頃、おどろくべきことに、北の総督パパは全く自分のペースを乱してはいなかった。

 

もはや、キッズスペースにいる大人も子供も全員が「最後の告白~STAY part2~song by EXILE」の行方を固唾を飲んで見守っている、というのに、北の総督はまだ

 

「ポテちゃん捜索隊、行っちゃう?行っちゃう行っちゃう?レッツ&ゴー!」

 

などと、娘ちゃんにスゥイートに語りかけているのだった。

そこだけ時空がねじ曲がって、妙なチャンネルと接続してしまったかのように。

 

(ポテちゃん捜索隊、さっさと行ってよし。)

 

私は、心の中で何度GOを出したか知れない。

 

(すいませんまだ続きます)

 

#おそるべきこども #おそるべきパパ #キッズスペースでの出来事

ノンフィクションドラマ、まだ続きバブよ!誰も求めてないけれど。