おそるべきこども

Maker Faire Tokyo 2017イベントレポート

2017年8月23日

代表 平野聡子 / satoko hirano

こどもから学ぶ日々ブログ

Maker Faire Tokyo 2017、今年もポンポン頭を爆発させてきました!

 

昨年が初出展だった、私たちbaby toi。

今年こそは2年目の余裕を見せつけるはずでしたが、出展の1週間前からバタバタの日々。
プログラマー、デザイナー、プランナー兼、雑用(私)がそれぞれソロで黙々と準備をする。という地味な準備期間でした。

 

実は、言っていいのかわかんないですけど、情熱大陸のような(※情熱大陸ではない)TV番組の密着取材が入る予定があったんですが「取材時間が足りないため」なくなってしまいました。

 

ああ、残念!と打ちひしがれるも、もし仮に、カメラが入っていたら。

私のパートはほぼずっと、散らかった部屋に座った女が、無我の境地で風船を膨らませてプレスする地味な絵(背景でふっくらした子どもたちがワーワー言ってる)という、テレビ的にどうか、、、という映像になっていたんじゃないかと思うんですよね。

家中に溢れるバルーンたち。全部で100個、膨らませました。

とはいえ、ですよ。

もし今後、カメラが入ることになれば、上記の三者がそれぞれの立ち位置から髪を掴みあって激論を交わし、殴り合いの喧嘩のひとつやふたつをこなし、しかし最後は涙を流しながら和解して、未来の「子どもと遊ぶAIロボット」完成のために心をひとつにする!

・・・ぐらいの過剰なこと、やりますからね。なりふり構わずに。

 

ぜひまた(懲りずに)取材とか密着とかのご依頼をお待ちしております。

 

そうして迎えた本番!

台風接近予想を見事に翻し、お天気にも恵まれて、最高の2日間になりました。

オープン前からの長い長い行列、ピーク時はものすごい熱気に包まれておりました。

オープン前の行列。クーラー壊れた?と思うほどのすごい熱気です。

前回、発表したバブバブちゃんロボットver1.0からの大幅バージョンアップにより、今回は「飛ぶ素材」をわたボールからフィルムバルーンに変更した甲斐あって、飛距離が大幅UP!

 

去年のバブバブちゃんロボットと比べて、今年はこんなに成長しましたよ。

「素材を変えるだけで、こんなに飛ぶのか!」「まさにコロンブスの卵だ!」とお互いを褒め合う、ぬるま湯のチームbaby toi。いや、褒めあって伸びるチームです。

私たちのキッズコーナーは、入り口からやや離れた場所にあったのですが、バブバブちゃんロボットを目当てに来てくれたお友達からは

「どこだろう?と探していたら、遠くで何かがぶち上がっていたので、すぐわかった。」

と、嬉しいお言葉をいただきました。

「遠くで何かがぶち上がっている」って、なんだか良いフレーズですよね。

勢いがあって。

遠くからでも、ぶち上がっているのが見えます。

そんなバブバブちゃんロボット、常にバルーンが文字通りぶち上がっていたため、子どもたちがひっきりなしに集まって来てくれました。

しかも、一度やってくると平均4〜5回はぶち上げたくなるようで、常にフル回転で頑張りました。

 

わたし、ぶち上げる人。あなた、バルーンを拾う人。あの子、寝転がって何にもしない人。と、繰り返すうちに役割ができていく。社会の縮図か。

子ども集まる→バブバブちゃんロボットからのput your hands up!呼びかけ→子ども手を振ってロボットを応援→センサーでゲージが一番上まで行くとバルーンがぶち上がる→バルーンを子どもたちに拾ってもらう。(振り出しにもどる)

基本こんな流れでロボットは稼働するのですが、実際ぶち上がっている、一番華のある時間はほんの5秒ぐらい。

その他の過程の労力(特に、バルーンを拾う時間)がわりとすごい。

 

心の中で(次回は、1分、いや5分ぐらいぶち上がりっぱなしにするぞ)と誓いました。

 

それだけでなく、今後のバージョンアップではこんな風になることを夢見ています。

今はナイスバディとは程遠い、ドラム缶ライクなボディだけど・・・

最終的には、自足歩行、体温感知センサー、危険察知機能、、、etc

目指せベイマックス?バブバブちゃんロボット!

 

夢見ることがすべて、じゃなくて叶えることがすべて。

少しでも「なんか面白そうだな」と思ったアナタ。

冷やかし程度でも、構いません。

baby toiはいつでも協力者を募集しております!

こちらまでご連絡ください。

 

というわけで、来年のバブバブちゃんロボの成長を、どうぞお楽しみに。

 

他の展示も、面白かったー。

全国から集まるMakerさんたちの渾身の作品、実験的で最先端で攻めてて、だけどどこかちょっとコミカルで。とっても魅力的でした。

何事か。と思われますが、デイリーポータルZのデカ顔ボックスに入ったところ。子どもたちの戸惑いがすごい。

昨年に引き続き、息子がヘボコン(技術力の低い人限定ロボコン)にも出場。大人たちの本気のヘボさに、尊敬が止まりません。

SONYさんのMESHコーナーを始め、年々、子どもが思いっきり知的好奇心を刺激されながら遊べる出展者や、スポンサーが増えているような気がします。

Maker Faireあらためて、日本一面白いイベントじゃないかと思う。(これ、TVの密着がついたら言うつもりでしたw)

 

ではまた来年、Maker Faireでお会いしましょう!

 

来年は自足歩行だけにとどまらず、空を飛んだり爆破から子どもを守るために、トランスフォームしたりするかもしれないバブよ。目が離せないバブよ!