妊娠・出産・育児日記

続・雨の日(考える日)

2008年4月8日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

引き続き雨雨雨。

昨日まで食べ物の話題中心で、どうも辻褄合わせみたいな感じは否めないけれど最近、アイデンティティについてよく考えます。
「4月」という月は特に日本では「新しくなる月」とされていてこの月に入った途端に新入生や新入社員が町中にドバッと溢れかえる。
電車もスーパーも商店街も銀行も本屋もレンタルビデオ屋「私、新しくなりました!」「私、新しくやって参りました!」みたいなピカピカ紅潮した頬を持った人達の吐く息で充満していて学校とか会社とかから離れたところにいても、何だか息苦しいのだ。

この空気があと1,2ヶ月もすれば「肩肘張るの疲れた」「馴染めなかった」なんていう、やや倦怠感を帯びたものに変わることも知っている。
だから余計に息苦しいのかな?
まぁ他人の事はともかく、こういうおそらく日本独特の「春の勢い」の中にいると「自分は?」という問題を嫌でも突きつけられる。少なからずみんなそうだと思うけど、わたしも例外なく毎年考えている、この時期に。
状況が去年とは全く違うし(1年前は「子持ち」になるなんて想像すらしてなかったし・笑)自然と目指す方向も変わるわけだけど「考え方」はそうそう変わらないなーなんて思う。
仮に今はコドモ中心でそりゃ毎日、狂おしいほどに愛おしいけれどいつか離れていってしまうだろうし(親離れという意味で)結局「自分のことは後回し」になんてできない、しちゃいけないなと思う。
でも「育児」や「主婦」とかって奥も深く、一生を捧げることも出来る仕事だけあって、結婚してる友人の中には「もうあとは子供バンバン産むだけよー」なんて言ってる子もいたりして「うおー」と思う。
※わたしにはまだそんな覚悟できないや…という意味の「うおー」。

 

子育て周りのことや、そうじゃない事も含めてまだまだやりたい事や挑戦してみたい事はふんだんにあって、沢山あり過ぎてもう何だか吐きそうになるほどだけど、決して器用な質ではないのでそれに優先順位つけてひとつずつやっていくしかない。
それが結果的に自分が自分である証、というかその時々の生きる目的?になるのかな。

そんな事をわたしは4月に考えている。

 

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最近よく動くのでブレる。ブレレン。