妊娠・出産・育児日記

さんたさんおねがいします

2007年12月24日:代表ブログ(2007年10月〜2010年10月)掲載からの転用

代表 平野聡子 / satoko hirano

初の妊娠、出産、育児。約4年間の記録。

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クリスマスパーティ兼忘年会

ふぐ料理屋で膨張一家のクリスマスパーティ兼忘年会をしました。
ちょうどわたしの目の前に4歳の甥がいたので「サンタさんに何が欲しいっておねがいしたの?」と聞いてみるとしばらく黙った末に小さな声で(彼は甥っ子達の中でもひときわシャイ)「・・・サンタさんがてきとうにえらんで、くれる」と答えた。
 
ナ、ナヌ!適当に!?てっきり
「あたらしいDSのげーむ!」とか
「かめんらいだーひびき!」とか
元気いっぱい答えてくれるもんだと思っていたわたしは面食らった。
あと「ひみつ!!」とかね。
 
4歳児が「適当に」とか言ってていいのだろうか。まだまだ夢見放題の年頃のはず。。。ホントは何か欲しいものがあるのでは。と、別の甥(3歳)が、仮面ライダー響鬼の人形を持って部屋の端でキャハー!と自由奔放に暴れているのが目に入った。彼はヒーローものが大好きでいろんなフィギュアをたくさん持ち歩いている。
 
先ほどの4歳のシャイな甥も目の端でその姿を追っている。
「ホントはシャイ甥もあーいうの欲しいんじゃないかな?」
と何となく思った。シャイ甥の母親が以前
「うちの子たちは戦うのとかホント嫌いでヒーローものとか全然興味ないんですよ。」
と言っていたのだけれど本当は好きなんじゃないのか。でも、子供ながらに母親の言葉の端々を敏感に感じて「ほしい」と堂々と云えなくなっちゃったんじゃないか。
たった4歳の小さな体で、親の期待に答えようとしているそのいじらしさに勝手にすこしせつなくなった。いやあくまで勝手にですが。
こどもは親をよく見ている。びっくりするくらい小さい頃からおそらくすごーくよく見て、感じているのだ。
だから「きちんとしなきゃいけない」とかそういう事じゃなく(親になった途端、急に「きちんと」なんて土台ムリな話)ただ、こどもの観察眼および感じる力は大人以上よ!!と最近よく思うのです。
 
先日うちに来た、ジャーマンガールの姉のほうは実は重度の聴力障害で生まれつき耳が聞こえない。
でも親の「聴いて話せる子になってほしい」という想いのもとで育ち教育学・医学・心理学その他のプロたちの手によってそれが実現した。
父親の転勤で各国を飛び回った彼女は今では3カ国語を流暢に話す、11歳のスーパーガールだ。
映像を見てもらえればわかる通り、何より彼女自身がとっても楽しそうなのが印象的なのだ。実際、4歳下の妹を気遣う優しくておしゃまなお姉さん。
ちなみに彼女がうちで歌ったwe are the championsはすごく音痴だったけど(笑)。
 
すべての内気なこどもと大人にメリークリスマス!
本当に欲しいものがもらえますように。