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〈レポート〉Maker Faire Tokyo2018(前編)

2018年8月18日

Maker Faire Tokyo2018!

baby toiは、今年で出展3年目。

Maker Faireは、始まる前からワクワクするイベントです。

 

友達に誘われて、子連れで初めて行ったのはMake:Tokyo Meeting2009

大学のキャンバスの一角で開催していた9年前から、現在は規模でいうと10〜100倍ぐらい(?)に成長しているから、同じイベントとは思えないほどの様変わり。

けれど、地下に流れるモノづくりに対する熱い想いの潮流は変わっていない気がするのです。

 

一見すると、ガジェットおたく達の悪ふざけのお祭り(言い過ぎだ)に、どうしてそんなに心踊らされるのだろう?

自分なりに考えてみました。

MakerFaire台北から拝借した「教室から逃げ出せる勉強机」の写真。最高じゃないですか?

 

  • 作り手の熱い想いがほとばしっているから

Maker(ものづくりをしている人。ここでは主に出展者を指します)に「これは何?」と質問したら最後、そのブースから簡単に離れることは困難だと思ってください。

もちろん、趣味でのんびり作っている作品もあるけれど、多くは「これで世界、獲ったるで!」と思っているに違いない作品がたくさんあります。

いわゆる「おたく」とか「ナード」とか呼ばれる人のコミュニケーション能力の高さに、度肝を抜かれることでしょう。

作り手の想いが、ほとばしってあふれて、もう垂れている

まずそこに、どうしようもなく心を動かされるのです。

動きがリアル!遺伝子操作じゃなくロボ版の「ジュラシック・ワールド」が作られる日も近い。

  • 「参加してなんぼ」だから

もれなく「体験してみないとわからない」という作品がいっぱい。

ボールを壁にぶつけたら、花火が爆発するってどういうこと?

跳ぶたびに、光や音が鳴るトランポリンって楽しいの?

ヘボコン(ヘボいロボットコンテスト)に出場するロボットって、どれだけヘボいの?

人力3D影絵って、一体なに?

ロボットが作った、レインボーカラーのクレープってどんな味?

 

そんなの絶対、体験してみないとわからない!

息子が参加したヘボコン。リング上のロボ(ほぼガムテープ)のクオリティに注目してほしい。

  • 新しいアイデアや作品に出会えるから

「とにかく新しいテクノロジー、使ってみたい!」

そんな無謀な見切り発車から、画期的な商品は生まれるのではないでしょうか。

Maker Faireには鼻息荒く、夜明け前のプロトタイプを作っているMakerがたくさんいます。

中には、未完成ゆえにクレイジーな作品もありますが、それがまたおもしろい。

 

映画バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクが、マーティをデロリアンに乗せる前に

「ちょっと試した方がいいかな?」と思っていたとしたら、まずはMaker Faire Bayarea(シリコンバレーで開催されているMaker Faire)に出展したんじゃないだろうか。

同じカリフォルニアだし。時代の違いはタイムトラベルで解決だ。

 

そんな楽しい空想も、Maker Faireなら頷けるはずです。

どんなアイデアをかたちにするか?は自分次第。

  • 子どもと楽しめるから

STEM教育という言葉が流通しだした3年ほど前から、Maker Faireではキッズエリアが本格的に設置されるようになりました。

baby toiもその年から参加させてもらっています。

プログラミングや科学実験、テクノロジー体験ブースは毎回、たくさんの子どもで賑わっています。

NY発・ルール不要のカーレースNardy Derbyレゴのマインドストームブースは、一度行ったら何時間も戻ってこない子どもホイホイエリアだし、今年からはドリーミーなぬいぐるみ作りなど、KAWAIIものもいっぱいで目移りしちゃうほど。

うちの子どもたち(10才♂・4才♀)も、フリータイムは常にどこかのブースで遊ばせてもらっています。

身もだえするほどかわいい、100mermaidsさんのぬいぐるみ作りブース。

でも何より、わたしが一番子どもに見てほしいのは

「好きなものを作っている大人が、どれだけキラキラしているか」というところ。

決してトークが上手でなくても、人前に出るのが苦手でも、好きな事ならどれだけ饒舌になれるか。

 

文才がなくても、ラブレターは書ける。

Maker Faireは、ものづくりに恋した大人たちの闘いの場でもあるのです。

 

youtuberだけじゃない、「好きなことで輝く」「好きなことで、生きていく」というのが必須の、これからの時代。

まずは、そのお手本(!?)のような大人のMakerたちを身近に感じてもらいたい。

人を夢中にさせるモノには、これほどまでにバリエーションがあるのか。ということも。

そして、中学生で自分の企画でブースを立ち上げ1人で回しているツワモノや、ヘボコンに本気で挑戦し続ける小学生たちと触れ合って、楽しんでほしい。

 

・・・

ヤバイ。

気がつけば、暑苦しく語りすぎて、自分たちのバブバブちゃんロボットのレポートを一切していないピンチな状況!

というわけで、バブバブちゃんロボットのレポは後編にてお楽しみください。

 

まだ続くよ!

ただでさえ暑い毎日なのに、さらに暑ぐるしくさせちゃってごめんバブよ。